導入前の課題
- 位置図、調査票、カメラ、筆記用具等、調査に必要な持ち物が多い
- 土地勘がないと調査対象の位置を地図で確認するのが大変
- 調査時の入力漏れがあったり、その確認や整理に時間がかかる
- 写真も、どれがどの空家のものか整理、判別ができないケースも
- 結果として、再調査する箇所がたくさん残ってしまう
導入による効果
- 調査に必要な持ち物は、タブレットと接道状況を測るためのテープのみ
- 住所情報があれば、自動で近傍の位置に空き家候補をプロットしてくれるので、1件ずつのプロット作業が軽減された
- 現地調査時に調査票にチェックをつける感覚で入力できる
- 入力漏れが起きないよう確認機能がある
- 写真を撮影した時点で自動的に調査票と紐づけされて保存されるので、たくさん写真を撮影しても管理は簡単で、あとからの確認もしやすく、再調査箇所の削減となった
- 現地写真整理が自動でされるので、たくさん写真を撮影して再調査箇所の削減となった
導入前の作業フロー
まず、現地に調査へ行く前に調査の準備を行います。
調査対象となる空き家候補をリストアップします。空き家候補の位置は、住所情報ですので、住所から空き家候補の位置を地図上に印をつけます(プロット)。
空き家候補の分布からエリアごとに担当を決めたり、調査へ行く日程を決めたりしました。
そして、ようやく調査対象となる空き家候補の位置図を元にして、現地を巡回調査します。
現地調査では、現場に到着後、外観の目視調査をし、持参した調査票にペンで記入します。
現地調査から帰ると、現地写真の整理と調査票の入力作業が待っています。
1日歩いて疲れていますし、写真は似た景色が多いので、この作業は大変でした。
空き家候補のプロット
以前は何百件、何千件の住所情報を1件ずつ入力する作業に何日もかかりました。
「出簡調Ver.2」では、住所情報がExcelで一覧表になっていれば、自動的に地図に空き家候補の位置をおとせるので、準備の時間をぐっと短縮できました。
調査結果の入力
調査の結果は、調査中に当てはまる項目をタッチすればよいので、タブレットに慣れていなくても問題ありませんでした。
調査票と紙の地図を持ち歩いていた時のように、特記事項がある場合は地図に書込みをしました。
地図も、無償で公開されている「地理院地図」が使用できますし、調査時はオフラインで使えるのでモバイル通信の費用もかかりません。
帰社後の作業
調査結果の入力作業は現地で終わっています。
現地写真も撮影時に自動で調査対象の空き家候補ごとにフォルダーをわけて保存されますので、帰社後に整理の必要はありません。