起動オプション一覧 [概要]
起動オプションは、ショートカットに記述し実行する以外に、MS-AccessなどのアプリケーションからShellコマンド等を利用して実行するなどの手法が考えられます。
以下、△は全て半角スペースです。
- ■ 注意点
- 起動オプション「-Ini」「-PrmDir」などで指定されたファイルやフォルダーの状況によって、指定のpcm.iniファイルに設定できなかった、あるいは、書き込みできない場合、起動に先立ってその旨の警告メッセージが表示されます。
ただし、起動オプション「-NoIniUpdate」が指定された場合は警告なしで起動します(※PVPに関しては対象外:警告メッセージは出されません)。
▼「pcm.ini」に書き込みできない場合の警告ダイアログ
▼「pcm.ini」に設定できない場合の警告ダイアログ
- -AppLogFolder
- ログ出力支援機能
- [書式]
- -AppLogFolder△para1
- [引数]
- para1:フォルダーパス名
- [解説]
- ログファイルを出力するフォルダーを指定します。
- -bar1
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -bar1△para1
- [引数]
- para1:ビットマップのファイルパス
- [解説]
- ユーザー定義メニューに設定するツールバーのビットマップ(通常表示)のファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -bar1△"C:\下水道管理\S_下水道管理.bmp"
- -BkDir
- 起動オプション(-BkDir)
- [書式]
- -BkDir△para1
- [引数]
- para1:バックアップファイルを作成するフォルダーのパス
- [解説]
- PC-MAPPINGで現在使用しているプロジェクトのバックアップを自動作成します。
よって、何かの原因でパソコンの電源が切れた場合でも、自動バックアップがかかった時点のファイルから作業を進める事が可能です。
- [使用例]
- -BkDir△"C:\BackupPcm"
下水道管理.pcmというファイルを開いている場合、下水道管理~bk~.pcmというファイル名で保存されています。
- -chm
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -chm△para1
- [引数]
- para1:ヘルプファイル(pcm.chm)のファイルパス
- [解説]
- chmヘルプファイルのファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -chm△"C:\下水道管理\pcm.chm"
- -ddeprm
-
- [書式]
- -ddeprm△para1
- [引数]
- para1:DDEコマンドのリストを記述したファイルパス
- [解説]
- [属性]-[外部アプリ通知]や[ツール]-[領域通知検索]メニューにあるDDEコマンドの一覧に、指定したファイルに記述されているddEコマンドの内容を読み込み、表示します。
- [使用例]
- -ddeprm△"C:\DdeAppCom.xml"
- [フォーマット]
- DDEコマンドリストはxml形式です。以下のように記述します。
---
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<DdeAppCommand>
<DdeCom Server="MSAccess" Topic="C:\sample.mdb" Command="Macro" Params=""/>
</DdeAppCommand>
---
- -Hide
- 起動オプション(-Hide)
- [書式]
- -Hide
- [解説]
- PC-MAPPINGを非表示で起動する事ができます。
PC-MAPPINGを非表示にして、裏で作業を行わせたい場合に使用します。
- -HideUntilIdle
-
- [書式]
- -HideUntilIdle
- [解説]
- PC-MAPPINGが起動してアイドリング状態になるまで非表示として、その後、自動的に表示状態に移行する事ができます。
- -Ini
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Ini△para1
- [引数]
- para1:各種コマンド等設定記憶ファイルパス
- [解説]
- 起動時に読み込む記憶ファイルのパスを指定します。
- [参照]
- para1に@Regと記述する事によって、pcm.iniファイルを参照、書込を行なわず、レジストリ
HKEY_CURRENTUSER\Software\Mapcom, Inc.\PC-Mapping\
への参照、書込を行ないます。
CD-ROMからプレゼンテーションビューワーパックの実行ファイルを起動する場合など、iniファイルを更新できない環境で使用します。
- [使用例]
- -ini△"C:\下水道管理\下水道管理.ini"
-ini△@Reg
- -NoActivateServer
-
- [書式]
- -NoActivateServer
- [解説]
- PC-MAPPING起動後、オートメーションサーバーとして機能させないようにします。
- -NoEvent
-
- [書式]
- -NoEvent
- [解説]
- プロジェクトに登録されているイベント機能を無効にします。
スクリプトを使ったイベント、コマンドを使ったイベントすべて無効になります。
- -NoFileWatch
- 起動オプション(-NoFileWatch)
- [書式]
- -NoFileWatch
- [解説]
- PC-MAPPINGは「ファイル監視報告」されない状態で開かれます。
- -NoPrinter
-
- [書式]
- -NoPrinter
- [解説]
- プリンターを設定するメニューを利用できないようにします。
- -NoRegister
- 起動オプション(-NoRegister)
- [書式]
- -NoRegister
- [解説]
- PC-MAPPING実行時にレジストリの書き換えを行なわないようにします。
これにより、拡張子*.pcmとの関連付けも変更されませんので、-NoRegister付きショートカットから実行する時はPC-MAPPING Ver.6を起動し、エクスプローラーからダブルクリックで実行する時は(拡張子*.pcmと関連付けされている)PC-MAPPING Ver.7を起動するように対処できます。
- -NoRegServer
-
- [書式]
- -NoRegServer
- [解説]
- PC-MAPPING起動時、オートメーションサーバーとしてレジストリに登録しないようにします。
- -NoSave
- [書式]
- -NoSave
- [解説]
- 変更があったプロジェクトでも、閉じる際に保存をするかのメッセージを出さずにプロジェクトを閉じます(またはPC-MAPPINGの終了)。
【注意点】
ただし、このオプションは「保存できないようにすること」ではなく、「変更があってもプロジェクトを閉じるときに確認しない」オプションですので、[上書き保存]などの保存メニューを別途実行すれば上書き保存は可能となります。
「保存」メニューを一般ユーザーに触れさせないためには、リボンメニューのカスタマイズ等でメニューを削除する必要があります。
- -NoScript
- [書式]
- -NoScript
- [解説]
- PC-MAPPING内で使われるすべてのスクリプトの実行を抑止します。
外部からのオートメーション機能は働きます。
- -NoSplash
- [書式]
- -NoSplash
- [解説]
- スプラッシュウィンドウを表示しません。
- -NoWarnMsg
- [書式]
- -NoWarnMsg
- [解説]
- 通常PC-MAPPINGでプロジェクトを起動した際、外部保存されたレイヤー・DB等ファイルを呼び出しても該当ファイルがない場合は、メッセージボックスが表示されますが、このオプションで起動された場合はメッセージは非表示となります。
▼通常表示される警告ダイアログ
- -OmpThreads
-
- [書式]
- -OmpThreads△para1
- [引数]
- para1:生成するスレッドの最大数
- 0 = そのマシンのコア数分のスレッド処理を行う(省略時)。
-1 = 1つのスレッドに限定(非パラレルモード)
- [解説]
- OpenMPによるパラレル処理(*)時の設定(※HTのみ)。
(*)現状でパラレル処理対応している機能は、
- 交点検出、ノード生成
- イメージの「画像の図法変換」
- 「統合広域イメージの図法変換」
- イメージの正規化
- ポリゴン生成の一部過程
- ポリゴンからポイント生成
【注意】この機能の追加により(起動オプションの設定に関わらず)、PC-MAPPINGの起動には「vcomp140.dll」が必要です(PCM8.LZHに同梱されています)。
※起動オプションの設定でなく、[システム環境設定]-[操作3]パネルで「マルチスレッド処理により高速化を行わない」チェックボックスをON(=-1)・OFF(=0)からも同様の設定となります。
- -Owner
-
- [書式]
- -Owner△para1
- [引数]
- para1:ウィンドウのタイトル
- [解説]
- [ファイル]-[呼び出し元に戻る]メニューを表示します。
このメニューを実行すると、起動オプションで指定したウィンドウへ移動(アクティブ)します。
- [使用例]
- -Owner△"下水道管理システム"
- -PassWd
-
- [書式]
- -PassWd△パスワード
- [解説]
- パスワードの掛かったプロジェクトファイルを開きます(主として、スクリプトなどでの使用)。
- [使用例]
- "Pcm.exe△-PassWd△aaaa△D:\Test\sample.pcms"
- -Pmn
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -pmn△para1
- [引数]
- para1:アプリケーションメニューカスタマイズ(高度)設定のファイルパス
- [解説]
- 起動時に読み込むアプリケーションメニューカスタマイズ(高度)設定のファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -pmn△"C:\下水道管理\下水道管理.pmn"
- -Print
-
- [書式]
- -Print
- [解説]
- このオプションがある場合は、同時に指定されたプロジェクトデータを読み込み、設定された印刷設定を実行し、完了後は自動的にプログラムを終了します。
- [使用例]
- -Printのオプションを付けたショートカットを用意しておけば、プロジェクトファイル(*.pcm)かブックマークファイル(*.pcmbm)をドラッグしてこのショートカットアイコンにドロップする事で印刷できます。
また、プロジェクトファイル(*.pcm)かブックマークファイル(*.pcmbm)の右ボタンメニューで[印刷]からも同様の印刷処理が行えます。
- -PrmDir
- 起動オプション(-PrmDir)
- [書式]
- -PrmDir△para1
- [引数]
- para1:環境ファイルが格納されいているフォルダーのパス
- [解説]
- 指定したフォルダーにある環境ファイル(クイックバーやツールバー等、画面周りの設定)を使用してPC-MAPPINGを開きます。
- [使用例]
- -PrmDir△"C:\下水道管理"
- -Prmuserdir
-
- [書式]
- -Prmuserdir△para1
- [引数]
- para1:フォルダー名
- [解説]
- 例えばVISTAの場合、C:\Users\(ログイン名)\(para1で指定したフォルダー)のフォルダーをデフォルトのフォルダーとする(このフォルダーを-prmdirで指定したのと同じ)。
なお、このフォルダーが存在しない場合は自動的に生成される。
- [使用例]
- -Prmuserdir△"sss\www"
C:\Users\(ログイン名)\sss\www がデフォルトのフォルダーとなる。
- -Qmn
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Qmn△para1
- [引数]
- para1:クイックバーのファイルパス
- [解説]
- 起動時に第1クイックバーに読み込むクイックバーのファイルパスを指定します。
- [参考]
- 第2〜5クイックバーにつきましては、指定したクイックバーのファイル名に依存します。
例えば、
-Qmn△C:\sample.qmn
と設定した場合、第1クイックバーにsample.qmn、第2クイックバーにsample1.qmn、第3クイックバーにsample2.qmn、第4クイックバーにsample3.qmn、第5クイックバーにsample4.qmnのファイルを検索し、それぞれ読み込みます。
- [使用例]
- -qmn△"C:\下水道管理\下水道管理.qmn"
- -Sdf
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Sdf△para1
- [引数]
- para1:ショートコマンド設定のファイルパス
- [解説]
- 起動時に読み込むショートコマンド設定のファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -Sdf△"C:\下水道管理\下水道管理.sdf"
- -Server
-
- [書式]
- -Server
- [解説]
- 起動時に通信サーバー機能ウィンドウを開きます。
- -Sym
-
- [書式]
- -Sym△para1
- [引数]
- para1:pcm.symのファイルパス
- [解説]
- DM表記を行うための環境ファイル「pcm.sym」のファイルパスを指定します。
-prmdirを使用した場合、その指定したフォルダーになければDM表記されません。このフォルダー以外の場所に格納したい場合に利用します。
- [使用例]
- -Sym△"C:\DM File\Pcm.sym"
- -ThreadLow
- 起動オプション(-ThreadLow)
- [書式]
- -ThreadLow
- [解説]
- PC-MAPPING本体のスレッド(プログラムの実行単位)の優先度を最低のものにします。
大きなデータの印刷、イメージ処理、ベクタ変換などかなり時間のかかりそうな処理をする際、このオプションをつけると、他のアプリケーション(2つめのPC-MAPPINGを含む)の処理が優先され、それらが有効に動作していない時間を使って処理が行われます。
- -Title
- [書式]
- -Title△para1
- [引数]
- para1:PC-MAPPINGウィンドウ左上に表示されるタイトル
- [解説]
- 起動するPC-MAPPINGのタイトルを変更します。
- [使用例]
- -Title△"下水道管理"
- -Tpl
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Tpl△para1
- [引数]
- para1:VBS初期テンプレートのファイルパス
- [解説]
- 起動時に読み込むVBS初期テンプレートのファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -Tpl△"C:\下水道管理\vbsdoc.tpl"
- -Udf
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Udf△para1
- [引数]
- para1:ユーザーメニュー設定のファイルパス
- [解説]
- 起動時に読み込むユーザーメニュー設定のファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -Udf△"C:\下水道管理\下水道管理.udf"
- -Vbs
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -vbs△para1
- [引数]
- para1:起動時自動実行スクリプトのファイルパス
- [解説]
- 起動時に実行するスクリプトのファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -vbs△"C:\下水道管理\autoexec.vbs"
- -VbsMode
-
- [書式]
- -VbsMode△para1
- [引数]
- para1:VBスクリプト起動方法
- n=0…従来と同様にMSスクリプトコントロール(MsScript.ocx)を介して起動します。
- n=1(デフォルト)…直接スクリプトエンジンを起動します。
- n=2…デフォルトスクリプト言語をJavaScript(JScript)に設定します。
- [解説]
- VBスクリプト起動方法を変更します。
- -WaitSec
-
- [書式]
- -WaitSec△para1
- [引数]
- para1:起動・初期化処理を待機する秒数(n)
- [解説]
- このn秒待ってから起動・初期化処理を開始します。
- [使用例]
- "C:\Program△files\PC-Mapping5\pcm.exe"△-WaitSec△30
- [参考]
- PC-MAPPINGをOSのスタートアップメニューに登録した場合、HASPドライバが起動する前に登録したPC-MAPPINGが起動し、HASPが認識できない場合があります。
このような場合、この起動オプションをご利用下さい。
- -Wks
- 起動オプション(Pcm.env)
- [書式]
- -Wks△para1
- [引数]
- para1:ツールバーのカスタマイズファイルパス(*.wks)
- [解説]
- 起動時に読み込むツールバー設定のファイルパスを指定します。
- [使用例]
- -wks△"C:\下水道管理\下水道管理.wks"
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