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材質(マテリアル)について
物体の「色」を決めるのは、光源(色、位置、方向)と物の材質(マテリアル)です。
[材質設定]ダイアログボックスでは、拡散、鏡面、放射、環境の各要素を設定し、それらを統合し「照明」と合わせてオブジェクトの色を表現しています。
■ 拡散光
特定の位置や方向から来る光が、物体に1回だけ拡散する光の事を「拡散光」といいます。
[材質設定]ダイアログボックスでは「拡散光」に対してその物体がどんな色成分を拡散するかを指定できます。
例えば緑を指定すると、たとえ白色光源でも物体の明暗は緑のグラデーションで表現されます。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ @の球体のマテリアル設定

▼ Aの球体のマテリアル設定

■ 鏡面光
光沢を持つ物体の反射光を「鏡面光」または、ハイライトといいます。
[材質設定]ダイアログボックスでは、「鏡面光」に対してその物体がどんな色成分を拡散するかを表します。
例えば青色を指定すると、たとえ白色光源でも物体は青色のハイライトを出す事になります。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ @の球体のマテリアル設定

▼ Bの球体のマテリアル設定

■ 放射光
物体が自ら発している色の事を「放射光」といいます。
この色成分は光源には無関係になるため、光源のある状況下で光源の影響を受けない物体(シーン内のランプ等)に使われたりします。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ @の球体のマテリアル設定

▼ Bの球体のマテリアル設定

■ 環境光
日常的に、周囲から均等にふりそそぐ光の事を「環境光」といい、一つの物体表面上に均一な光を当てます。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ @の球体のマテリアル設定

▼ Bの球体のマテリアル設定

■ 鏡面光
鏡面光では物体にハイライトが出ますが、物体の質感によってはハイライトが小さくなったり大きくなったりします。
「鏡面の指数」が高いほど、ハイライトが小さく明るい状態(焦点が合っている)になります。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ Aの球体のマテリアル設定

▼ Bの球体のマテリアル設定

■ サンプル材質
「サンプル材質」のプルダウンから材質名を選択し、<採用>ボタンを押すと、拡散光や鏡面光などのパラメーター各種が一括変更され、材質名のようなマテリアル設定になります。

【照明】種類:平行光45度、光源色:白で設定

▼ @の球体のマテリアル設定

▼ Aの球体のマテリアル設定

▼ Bの球体のマテリアル設定