サポート > PC-MAPPING ヒント集 > カスタマイズ > クイックバーの設定D [組み込みトグルボタン]
クイックバーの設定D [組み込みトグルボタン]
これまでは、レイヤーの表示・非表示とクイックバーのトグルボタンON/OFFを連動させるためには、 ヒント集スクリプトによるクイックバーのボタン切り替えのようなスクリプトの記述が必要でした。
しかし、「組み込みトグルボタン」を使用することで、スクリプトの記述を行うことなく、各種データの表示・非表示、プロジェクトワークスペースの各種データON/OFF、さらにはプロジェクトを開いたときの状態を、クイックバーのトグルボタンON/OFFと連動させることができるようになりました。
※「組み込みトグルボタン」は、PC-Mapping SP、拡張PVPでも利用できます。
■ サンプル
サンプル[custom9.zip(約224KB)]をダウンロードする
Pcm.qmn:サンプルクイックバー
Sample.pcm:サンプルプロジェクト
建物.nav:サンプル外部レイヤー
航空写真.nai:サンプル外部イメージ

■ 準備
  1. ダウンロードしたファイルを解凍します。
    ここでは、「C:\Sample\custom9」フォルダーとします。

  2. PC-Mappingを起動します。

  3. 「クイックバー」を表示します。
    表示されていなければ、[ワークスペース]-[クイックバー]-[クイックバー]を実行し、表示してください。

  4. [ワークスペース]-[カスタマイズ]-[クイックバー]を実行します。

  5. [クイックバーの設定(クイックバー1)]ダイアログボックスの【読込】ボタンをクリックし、「開く」ウィンドウから「C:\Sample\custom9\pcm.qmn」ファイルを選択、【開く】ボタンをクリックします。

  6. 【OK】ボタンをクリックし、[クイックバーの設定(クイックバー1)]ダイアログボックスを閉じます。

  7. 「プロジェクトワークスペース」を表示します。
    表示されていなければ、[ワークスペース]-[プロジェクトワークスペース]-[プロジェクトワークスペース]を実行し、表示してください。

  8. [ホーム]-[ファイル]-[開く]を実行し、「開く」ウィンドウから「C:\Sample\custom9\sample.pcm」ファイルを選択、【開く】ボタンをクリックします。

■ 設定方法
  1. [ワークスペース]-[カスタマイズ]-[クイックバー]を実行します。

  2. [クイックバーの設定(クイックバー1)]ダイアログボックスから「画地」を選択し、【更新】ボタンをクリックします。

  3. レイヤーを表示・非表示する場合、「ボタンタイプ」から”トグルボタン(チェックボックス)”を選択、「組み込みトグルボタン」から”レイヤー”を選択、「コマンド」にレイヤータイトルまたはレイヤーフルタイトルを記述します。
    なお、レイヤーフルタイトルとは、レイヤーフォルダー内にレイヤーが存在する場合に、「レイヤーフォルダータイトル\レイヤータイトル」と記述することを示します。
    同一名称のレイヤータイトルがなければ、レイヤーフルタイトルではなく、レイヤータイトルでも動作します。

  4. [クイックバーの設定(クイックバー1)]ダイアログボックスから「境界線フォルダー」を選択し、【更新】ボタンをクリックします。

  5. レイヤーフォルダーを表示・非表示する場合、「ボタンタイプ」から”トグルボタン(チェックボックス)”を選択、「組み込みトグルボタン」から”レイヤーフォルダー”を選択、「コマンド」にレイヤーフォルダータイトルまたはレイヤーフォルダーフルタイトルを記述します。
    なお、レイヤーフォルダーフルタイトルとは、レイヤーフォルダー内にレイヤーフォルダーが存在する場合に、「親レイヤーフォルダータイトル\子レイヤーフォルダータイトル」と記述することを示します。
    同一名称のレイヤーフォルダータイトルがなければ、レイヤーフォルダーフルタイトルではなく、レイヤーフォルダータイトルでも動作します。

  6. レイヤー、レイヤーフォルダー以外に、広域イメージ、広域ベクター、背景ピクチャー、標高メッシュ、TIN、背景タイル型式画像も同様にして、以下のように記述しています。
    ボタンタイプ組み込みトグルボタンコマンド
    トグルボタン(チェックボックス)広域イメージ航空写真
    トグルボタン(チェックボックス)広域ベクター建物
    トグルボタン(チェックボックス)背景ピクチャースケールバー
    トグルボタン(チェックボックス)背景ピクチャーコンパスバー
    トグルボタン(チェックボックス)標高メッシュ5mメッシュ
    トグルボタン(チェックボックス)TIN不整三角網
    トグルボタン(チェックボックス)背景タイル型式画像標準地図

    ●広域イメージの場合、コマンドにレベルタイトルを記述します。
    レベルタイトルは、【名前を付ける>>】ボタンから変更できます。

    ●広域ベクターの場合、コマンドにスロットタイトルを記述します。
    スロットタイトルは、【スロット特性>>】ボタンから変更できます。

    ●背景ピクチャーの場合、コマンドにタイトルを記述します。
    タイトルは、タイトル部分をマウス右ボタンでクリックすると変更できます。

    ●標高メッシュの場合、コマンドにタイトルを記述します。
    タイトルは、【編成設定>>】ボタンから変更できます。

    ●TINの場合、コマンドにタイトルを記述します。
    タイトルは、【タイトル設定】ボタンから変更できます。

    ●背景タイル型式画像(RasterTile)の場合、コマンドにタイトルを記述します。
    タイトルは、[地理院地図]-[タイル形式画像リンクデータ]-[タイル形式画像背景表示設定]の「タイル名(任意)」欄から変更できます。

■ 動作確認
  1. 「■ 準備」を行った状態から、一度、PC-Mappingを終了します。
    プロジェクトは開かず、PC-Mappingのみ起動します。
    すると、クイックバーの各ボタンは使用不可、トグルボタンはOFFの状態で表示されます。

  2. [ホーム]-[ファイル]-[開く]を実行し、「開く」ウィンドウから「C:\Sample\custom9\sample.pcm」ファイルを選択、【開く】ボタンをクリックします。
    すると、クイックバーの各ボタンは使用可、表示されているデータのトグルボタンはON、表示されていないデータのトグルボタンはOFFの状態で表示されます。
    これにより、開いたプロジェクトの状態とクイックバーの各ボタンが連動していることを確認できます。
    プロジェクトワークスペースクイックバー

  3. クイックバーから【画地】ボタンをクリックします。
    すると、【画地】ボタンのトグルはOFFとなり、「画地」レイヤーは非表示になります。
    また、プロジェクトワークスペースの「画地」レイヤーもOFFになります。
    これにより、プロジェクトワークスペースの状態とクイックバーの各ボタンが連動していることを確認できます。
    プロジェクトワークスペースクイックバー

  4. 同様に、クイックバーの各ボタンをON/OFFに変更し、プロジェクトワークスペースの状態とクイックバーの各ボタンが連動していることをご確認ください。

■ 注意
  • 前景レイヤーを非表示にはできません。
    例えば、「画地」レイヤーを前景レイヤーにした場合、【画地】ボタンのトグルをOFFにしても非表示にはできませんので、ご注意ください。
    プロジェクトワークスペースクイックバー

  • 広域イメージ、広域ベクター、標高メッシュ、TINには、「同一タイトルのレイヤーの表示・非表示に連動する」チェックボックスがあります。
    ONの場合、同一タイトルのレイヤーを表示・非表示することで、各種データを表示・非表示にすることができます。
    この設定を利用し、組み込みトグルボタンから”レイヤー”を使用して表示・非表示を行うと、プロジェクトワークスペースのレイヤーのON/OFFとは連動しますが、各種データのON/OFFとは連動しませんので、ご注意ください。
    この設定は利用せず、組み込みトグルボタンから”広域イメージ”、”広域ベクター”、”標高メッシュ”、”TIN”を使用して各種データの表示・非表示を行ってください。

  • 組み込みトグルボタンの”背景タイル型式画像(RasterTile)”は、[地理院地図]-[タイル形式画像リンクデータ]-[タイル形式画像背景表示設定]に登録されているRasterTileを対象としています。
    プロジェクトエキスパート「WMSサイト」パネルの「登録されているWMSサイト」「登録されているWMTSサイト」に登録されているWMS、WMTSサイトは対象外となりますので、ご注意ください。