【ジオコーディング機能】ジオコーディングによるポイント生成
[データベース]-[リンク]-[ジオコーディング]-[ジオコーディングによるポイント生成]では、街区レベル位置参照データをあらかじめ全国分処理した専用のデータベース(※)を使ってマッチング処理を行い、一致する住所表記からベクター(ポイント)を発生させます。
※専用のジオコーディングデータベース(PcmGC.pgc)をPCM.exeと同じフォルダーに格納する必要があります。
以下からZip形式のファイルをダウンロードし、解凍して生成される「PcmGC.pgc」をPCM.exeと同じフォルダーに格納して下さい。
街区レベル位置参照情報につきましては、
位置参照情報ダウンロードサービス
をご覧下さい。
- ■ 「PcmGC.pgc」(2025.04.08作成)収録データ内容
専用のジオコーディングデータベース(PcmGC.pgc) [pcmgc.zip(約400MB)]をダウンロードする
- 国土交通省:令和5年度街区レベル位置参照情報データ
- 国土交通省:令和5年度大字・町丁目レベル位置参照情報データ
- 国土交通省国土地理院:電子国土基本図(地名情報)「住居表示住所」:令和7年3月26日
- ■ 設定方法
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- 処理を行いたいDBをアクティブにします。
ここでは「整形住所」フィールドの住所表記からポイントを生成するとします。
※「IGC対象」チェックがONのフィールドが処理の対象となります。
- [データベース]-[リンク]-[ジオコーディング]-[ジオコーディングによるポイント生成]を実行します。
[ジオコーディングによるポイント生成]ダイアログボックスが表示されますので、設定を行います。
- [住所データベース]
- 参照する住所データベースを選択します。
- ポイント属性として転記するフィールド
- 生成するポイントに転記する内部属性フィールドを選択します。
ここでは「整形住所」フィールドを選択します。
- [選択レコードのみを対象]チェックボックス
- 参照する住所データベースのレコードが選択されている場合のみ有効です。
ONの場合、選択レコードをジオコーディング対象として、ポイントを生成します。
- [生成されたポイントを選択状態にする]チェックボックス
- 新たに生成されたポイントを選択状態にします。
- マッチングレベル
- 指定したレベル以上の住所で検索を行い該当するレコードを対象にポイントを生成します。
レベルは生成されたポイントのZ値(固有属性)に転記されます。
マッチングレベル | 住所 |
1 | 大字まで一致 |
2 | 丁目まで一致 |
3 | 番地1000番台まで一致 |
4 | 番地100番台まで一致 |
5 | 番地10番台まで一致 |
6 | 番地まで一致 |
7 | 号まで一致 |
- [生成するレイヤーの座標系]
- レイヤーの座標系(経緯度・直角座標:1~19系)を選択します。
- [地域を限定]チェックボックス
- ONの場合、都道府県の一覧から対象となる場所を限定する事ができます。
※地域を限定する事で、処理に掛かる時間を短縮する事ができます。
- [マッチングしなかったレコードを選択状態にする]チェックボックス
- 住所データベースの、位置が特定できなかったレコードを選択状態にします。
- [「ゆらぎ」を加えて位置を決定する]チェックボックス
- 参照する住所データベースと、同一の住所を持つポイントが存在する場合、ポイントの重複を避けるために、乱数を発生させてポイントを生成する位置を決定します。
指定した「住所マッチングレベル」以下のものが対象となり、「ゆらぎ」の値が小さい程、既存ポイントに近い位置となります。
- 設定を行い<OK>ボタンを押すと処理が実行されます。
- Z値としてポイントに転記されたマッチングレベルを内部属性に転記し、また、実際に
をインポートした結果と重ねてみます(赤字が街区位置参照データ、緑字が住居表示住所データ、青字がジオコーディングで生成したポイントの「整形住所」)。
【マッチングレベル:6】
- 東京都/中央区/新富一丁目/13:街区位置参照データ
- 東京都/中央区/新富/1/13:整形住所
のように「東京都/~/一丁目/13番」まで合致しているので、マッチングレベルは「6」となっているのが確認できます。
【マッチングレベル:7】
- 東京都/中央区/八丁堀四丁目/5:街区位置参照データ
- 東京都/中央区/八丁堀四丁目/5/14:住居表示住所データ
- 東京都/中央区/八丁堀/4/5/14:整形住所
のように「東京都/~/四丁目/5番/14号」まで合致しているので、マッチングレベルは「7」となっているのが確認できます。
- ■ 注意
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- この機能は「街区レベル位置参照データ」との一致で処理を行います。
そのため、住所が実在するものであっても、「街区レベル位置参照データ」にデータがない場合は、正しく処理が行えませんのでご了承下さい。
- このメニューはベクターウィンドウがアクティブな場合は、その時の前景レイヤーを参照して座標系が設定されます。
また、データベースウィンドウがアクティブな場合は、データの存在範囲から新たなレイヤーとプロジェクトを生成します。
▼ DBウィンドウがアクティブな場合
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▼ ベクターウィンドウがアクティブな場合
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