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座標データのベクター変換
■ 概要
「座標データのベクター変換」は、登録されたデータベースの特定のフィールドを座標値と解釈して、ポイントやアークの補間点に置き換えて、ベクターデータを作成するものです。
これを利用する事で、計測点がすでに数値データとして存在している場合、それらを1点ずつ座標指定で作図する代わりに、データベースから直接かつ一括してベクターデータを作成する事ができます。
従って、何らかの形で座標情報をCSVなどのテキスト形式に変換する事ができれば、他のシステム、他のフォーマットからのデータもPC-MAPPINGで利用できるベクターデータとして取り込む事が可能になります。

■ 操作方法(NDVデータを利用する場合)
  1. 以下のようなNDVデータがあります。
    「@緯度」「@経度」フィールドの値を使ってベクター変換を行ないます(ポイントデータ化)。

  2. [データベース]-[編集]-[座標データ]-[座標データのベクター変換]を実行します。
    [座標データからベクターレイヤー生成]ダイアログボックスが表示されますので、設定を行います。
    [生成するレイヤー]
    レイヤー名生成するレイヤーの名前を入力します。
    プロジェクト生成したレイヤーを登録するプロジェクトを指定します。
    [座標系]
    作成するレイヤーの座標系を設定します。
    設定を行い、【OK】ボタンをクリックして下さい。
    [座標データ]
    直角座標系またはペーパー座標系の場合
    ドロップダウンリストには現在設定されているデータベースのフィールド名が表示されますので、X座標、Y座標の入力されているフィールドを指定します。
    座標値の単位は、
    • m
    • cm
    • mm
    から選択して下さい。
    経緯度座標系の場合
    ドロップダウンリストには現在設定されているデータベースのフィールド名が表示されますので、経度座標、緯度座標の入力されているフィールドを指定します。
    座標値の単位は、
    • Deg
    • DD:MM:SS
    • DDMMSS
    • DD:MM.MMM
    • DDMM.MMM
    から選択して下さい。
    ※西経(W)、南緯(S)の座標を変換する場合は、-139:06:16.00のように、座標値の先頭に -(マイナス)を付けたデータを使用して下さい。
    Z座標
    ドロップダウンリストには現在設定されているデータベースのフィールド名が表示されますので、Z座標値の入力されているフィールドを指定します。
    ここの設定は必ず行なう必要はありません。
    Z値のフィールドがない場合には"使用しない"を選択して下さい。
    Z値のスケールファクタ
    Z値の掛け率を指定します。 Z値が"3"の時、Z値のファクターを"10"とすると変換後のZ値は"30"となります。
    座標点をポイントに変換する
    設定した座標データをポイントに変換します。
    座標点からアークに変換する
    設定した座標データをアークに変換します。
    [座標点をノードに変換する]チェックボックス
    ONの場合、座標点データを結合点ノードに変換します。
    OFFの場合、座標点データを補間点ノードに変換します。
    [アークを始終点を一致させ閉塞させる]チェックボックス
    [ポリゴンを生成する]チェックボックス
    ONの場合、始終点を一致させた後に、1アーク1ポリゴン構造でポリゴン生成を行います。
    [構造化ポリゴンにする]チェックボックス
    ONの場合、構造化ポリゴンとしてポリゴン生成を行います。 アークの起点フラグフィールドアークを生成するためには、線分の始点とそれ以外を区別する値が必要です。 ドロップダウンリストから線分の始点フィールドを選択して下さい。
    起点フラグ値
    線分の始点となる値を入力して下さい。
    [選択されているレコードのみを変換する]チェックボックス
    ONの場合、選択されているレコード(水色表示)のみを対象とします。
    OFFの場合、全てのレコードを対象とします。
    [属性データとして取り込むフィールド]
    座標点データの全てのフィールドが表示されます。
    属性データとして取り込むフィールドをマウスで選択(青色に表示された状態)して下さい。

  3. ポイントとして、以下のように取り込まれます。

  4. NDVデータの座標値が日本測地系で、世界測地系に変換する場合は、
    • 一旦ベクター変換してから:[プロジェクト]-[変換]-[測地成果2000対応変換]を実行
    • NDVの段階で:[データベース]-[編集]-[座標データ]-[座標データの変換(測地成果2000)]を実行し、その後ベクター変換
    といった方法があります。


    ※世界測地系に変換したフィールド「@緯度(新)」「@経度(新)」を利用してベクター変換する時は、座標系の設定で「この座標は世界測地系です」チェックにONを入れて変換して下さい(データベースから自動的に測地系を判別する事はできません)。

  5. また、ポイントの内部属性も以下のように設定されます。