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【フィールド型】チャート型
指定したフィールド(複数)の値をチャート(グラフ)化して、これを一種の属性として地図上に表示します。
チャートの種類としては、パイチャート(2D、3D)、バーグラフ(2D、3D)(四角柱、円柱)が選択できます。
■ 使用例
  1. ポイントに属性として統計データがあります。

  2. 赤枠の6つのフィールドを対象にチャート(グラフ)表示の設定を行なってみます。

■ 設定方法
  1. [レイヤーエキスパート]-[ポイント]パネルを開き、内部属性にチャート(グラフ)用のフィールドを追加します。
    [属性フィールドの設定]ダイアログボックスで、「チャート型」を選択します。

  2. <設定>ボタンを押して、[チャート(グラフ)の設定]ダイアログボックスを開きます。

  3. ここで、対象とするフィールドをカラーとともに追加します。
    指定して意味のあるのは数値と解釈できる文字型か整数型、実数型です。

    @対象となるフィールドを選択します。
    A色ボタンをクリックして、フィールドに対する色の設定をします。
    B<追加>ボタンをクリックして、リストに追加します。

    C対象となるフィールド全てに関して、@〜Bの処理を繰り返してリストに追加します。
    [アルファ値]の利用
    現在設定されているグラフの色を半透明で表示します。
    ドロップダウンリストから選択するか、0〜100の整数値を直接入力して下さい。
    ※半透明表示を有効にするには拡張グラフィックがONになっている必要があります。

    D大きさ(半径、高さ、mm)の設定を行ないます。
    換算関数
    通常は"なし"でかまいません。
    例えば、パイの比率が1000:1のように大幅に違う場合、関数を使用して“1”のパイが確認できるように調整する事が可能です。
    ファクター
    • タイプがパイチャートの場合→半径
    • タイプがバーグラフの場合→高さ
    をどの位のファクターで表現するかを設定します。
    例えば、パイチャートのグラフの総数が6000で、ファクターが0.002の場合、6000*0.002=12ですので、半径12mmのパイチャートとなります(サイズ固定はONで、画面の解像度が適当な値である必要があります)。
    同じファクターでも、パイチャートを構成するフィールドの総数によって表現されるサイズは異なってきます。

    表示領域によってパイチャート同士が重なってしまう様な場合には、「タイプ:パイチャート」で、[ファクターではなく固定値]チェックボックスをONにする事で、総数に関係なく同じサイズで表現する事も可能です。
    <算出>
    チャートの最大サイズ(mm指定)を指定し、このボタンを押すと、ファクター値が自動的に逆算されます。
    奥行き(3D)mm
    チャート(グラフ)に仰角を付けて3D表示した際の奥行きを設定します。
    陰影ファクター
    グラフを3Dで表現した際の奥行き部分の陰影を1〜0で指定します。
    1を設定した場合、奥行き部分もグラフで指定した色となり、0を設定すると黒となります。
    通常は、0.4〜0.7位を設定します。
    凡例パレット作成
    フィールドとカラーから凡例を作成して、新規ウィンドウに表示します。

    同時に[プロジェクトエキスパート]-[描画パラメーター]にも内部データとして追加されます。
    プレビュー
    ダイアログボックスの右下に配置されているプレビューでは、画面上で表現されるチャートのイメージを確認する事ができます。
    また、プレビュー上部にある<#>ボタンを押すと、比率を変えた場合の表示を行います。
    同様に<*>ボタンでも乱数を発生させて比率を変えた表示を行います。
    • バーグラフで<#>ボタンを押した場合
    • バーグラフで<*>ボタンを押した場合

    タイプ:パイチャート
    開始角度
    パイを描き始める位置を角度で指定します。
    角度が90の場合、時計周りに90度位置から描画されます。
    仰角
    チャートを3Dで表現する場合、その傾きを指定します。
    角度が60の場合
    ファクターでなく固定値
    パイチャートのサイズを、ファクターを使用せず、ファクターに入力した値で固定します。

    タイプ:バーグラフ
    幅(mm)
    バーグラフの幅を入力します。
    間隔(mm)
    バーグラフ同士の間隔を入力します。
    バーグラフの種類
    円柱、四角柱、マルチモードのいずれかを指定します。また、表示する方向も水平、垂直どちらかを指定できます。
    境界線 幅(mm)、色
    パイチャートの場合は、パイの境界線と円周、バーグラフの場合は、グラフの輪郭の幅と色を指定します。
    表示縮尺制御あり
    縮尺を指定して、表示のON/OFFの制御を行います。
    左側のテキストボックスには小縮尺の値を、右側のテキストボックスには大縮尺の値を入力して下さい。

  4. 設定が終了したら、[チャート(グラフ)の設定]ダイアログボックスを閉じ、[レイヤーエキスパート]の内部属性で、このフィールドの表示をONにします。

  5. [プロジェクトエキスパート]-[表示モード]で、該当要素の属性表示をONにします。

  6. 以下のように設定した円グラフが表示されている事が分かります。

  7. 作成された「チャート型」のフィールドは、内部的に「文字ボックス型」と酷似したものとなっており、このフィールドデータをダブルクリックすると、「文字ボックス型」とほぼ同様のダイアログが開きます。

  8. @「無効にする」チェックをOFFにして有効化します。
    「文字ボックス型」のダイアログと異なって、A「整列」パラメーターがあり、チャート表示に関してはこれで位置合わせできます。
    一般に、チャート表示に文字ボックスで囲う事はありませんが、引出線を利用できます。

  9. チャート表示位置の移動、「整列位置」の変更は、[作図]-[チャート位置移動処理]メニューを使用します。

■ 注意
このチャート表示を使用するには、拡張グラフィックスの使用が推奨されます。