ODBC/DAOによるエクスポート時のフィールド「型」について
- ■ 概要
- ODBC/DAOによるPC-MAPPINGから外部データベースファイルへのエクスポートにおいて、フィールド型に関する注意点があります。
これは、それぞれのアプリケーションがそれぞれ固有のフィールド型を持つ場合や、このフィールド型さえ持たない場合があるためです。
ここでは、Microsoft-Excel(以後、Excel)、Microsoft-Access(以後、Access)例に説明します。
- ■ 例(1)-Access
- PC-MAPPINGには、独自のフィールド型があります。これらは、Accessへエクスポートする時「メモ型」として取り込まれます。
詳しくは、以下の対応表をご確認下さい。
▼ PC-MAPPING → Accessエクスポートによるフィールド型対応表
PC-MAPPING | Access |
フィールド型 | 書式 | 例 | 型 | 書式 | 例 |
文字型 | - | aaa | テキスト型 | - | aaa |
整数型 | - | 1 | 数値型 | 長整数型 | 1 |
整数型(先行ゼロ) | - | 0001 | 数値型 | 長整数型 | 1 |
長整数型 | - | 1000 | 数値型 | 倍精度浮動小数点型 | 1000 |
実数型 | - | 1.010 | 数値型 | 倍精度浮動小数点型 | 1.010 |
BOOL型 | - | ON | Yes/No型 | - | - |
度分秒型 | - | 0:00:00:0 | メモ型 | - | - |
フォント型 | - | - | メモ型 | - | - |
カラー型 | - | - | メモ型 | - | - |
文字サイズ型 | - | - | メモ型 | - | - |
マスク型 | - | - | Yes/No型 | - | - |
文字整列型 | - | - | 数値型 | - | - |
回転角度型 | - | - | 数値型 | - | - |
サークル表示型 | - | - | メモ型 | - | - |
アーク矢印型 | - | - | メモ型 | - | - |
日付型 | - | 1999/6/4 | 日付時刻型 | - | - |
時刻型 | - | 15:31 | 日付時刻型 | - | - |
日付時刻型 | - | 1999/6/4 15:31 | 日付時刻型 | - | - |
文字ボックス型 | - | - | メモ型 | - | - |
- 注意点
- PC-MAPPINGのデータベースフィールド型「日付型」「日付時刻型」は空白入力できますが、MS-Accessの「日付時刻型」は空白入力できません。
よって、「日付型」「日付時刻型」フィールドの属性に空白がある場合、MS-Accessへのエクスポートはできません。
データベースメニュー[編集]-[セルの置換]で空白を何か日付に置換してからエクスポートして下さい。
- ■ 例(2)-Excel
- PC-MAPPINGには、フィールド型があります。
しかし、表示形式の分類しか設定する事ができませんので、全て「標準型」として取り込まれます(Access->Excelも同様)。
詳しくは、以下の対応表をご確認下さい。
▼ PC-MAPPING → Excelエクスポートによるフィールド型対応表
PC-MAPPING | Excel |
型 | 書式 | 例 | 分類 | 種類 | 例 |
文字型 | - | aaa | 標準 | - | aaa |
整数型 | - | 1 | 標準 | - | 1 |
整数型(先行ゼロ) | - | 0001 | 標準 | - | 1 |
長整数型 | - | 1000 | 標準 | - | 100 |
実数型 | - | 1.010 | 標準 | - | 1.01 |
BOOL型 | - | ON | 標準 | - | 1 |
度分秒型 | - | 0:00:00:0 | 標準 | - | 0:0:00.0 |
フォント型 | - | - | 標準 | - | -12:0:.. |
カラー型 | - | - | 標準 | - | 0:0:0 |
文字サイズ型 | - | - | 標準 | - | 3.0:2.5:0.0 |
マスク型 | - | - | 標準 | - | 1 |
文字整列型 | - | - | 標準 | - | 0 |
回転角度型 | - | 20.0 | 標準 | - | 20 |
サークル表示型 | - | - | 標準 | - | 65536,0,0,.. |
アーク矢印型 | - | - | 標準 | - | V0,0,0.0.. |
日付型 | - | 1999/6/4 | 標準 | - | 1999/6/4 |
時刻型 | - | 15:31 | 標準 | - | 16:02 |
日付時刻型 | - | 1999/6/4 15:31 | 標準 | - | 1999/6/4 16:02:26 |
文字ボックス型 | - | - | 標準 | - | 1,65536,0,0… |
- ■ 補足
-
- 「メモ型」(Access)として取り込まれたPC-MAPPING独自のフィールド型は、その文字列のまま再び同じフィールド型にインポートすると、正しいデータとして取り込む事ができます。
- PC-MAPPINGの「文字型」をAccessにエクスポートすると、「メモ型」「テキスト型」になる場合があります。
エクスポート元の文字列の実データの最大長が"0"もしくは"256"を超える場合は「メモ型」に、それ以外が「テキスト型」となります。
- Accessにエクスポート際、「テキスト型」の「フィールドサイズ」は、エクスポート元の文字列の実データの最大長でセットされます。
- ODBC/DAOドライバのバージョンが上がり、Excel等の実現できない内容がサポートされる可能性があります。そうすると、こちらでも対処できるようになりますので、検討していきます。
- エクスポートすると、データベースタイトル=xlsのブックタイトルになります。
- 内部属性をウィンドウ表示し、それをxlsデータベースとして保存する場合など、"-"(半角ハイフン)がテーブル名にあると、DAOで"-"はシート名に使えない文字として"_"(アンダーバー)になります。これは":"(セミコロン)でも同様です。
そのため、一旦保存した後、PC-MAPPING側で属性を変更修正を行い、再びウィンドウ表示→同じ名前でエクスポート(=上書き)を行うとエラーが発生する事があります。
エラーを回避するためには、"-"や":"を使わないテーブル名に変更してから保存して下さい。
これら使用禁止文字がなければ正常に上書きが可能となります。
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