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ArcInfoExport(E00)のエクスポート
■ 概要
PC-MAPPINGのプロジェクト・レイヤーファイルをArcInfoの外部互換フォーマットであるArcInfoExport(E00)ファイルの形式に変換します。
E00圧縮ファイルは、サポートしていません。

■ 対応バージョン
現在対応しているのはVer.2.0です。
ArcinfoExport(E00)フォーマット構造上、エクスポートするPC-MAPPINGのデータ構成に注意して下さい。
詳しくは、以下の「■ 詳細情報」の「データ構成」をご覧下さい。

■ 操作方法
  1. [ファイル]-[エクスポート]-[ArcInfo Export(E00)]を実行します。

  2. [ArcInfoExport(E00)のエクスポート]ダイアログボックスが表示されますので、以下の設定を行います。
    オプション
    [レイヤータイトルをファイル名]チェックボックス
    ONの場合
    レイヤーリストに登録されている全てのレイヤーを出力します。
    ファイル名にはレイヤー名が使用されますが、フォルダーの指定は[出力先]で別途行なって下さい。
    OFFの場合
    現在、アクティブになっているレイヤーのみ出力します。
    [文字コードはEUC]チェックボックス
    ONの場合
    文字コードをExtended Unix Code形式で出力します。
    OFFの場合
    文字コードをシフトJIS形式で出力します。
    出力先
    出力するファイルパス名を直接入力するか、ボタンを押すと[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されますので、ファイル名の入力を行なって下さい。
    同時にエクスポートするレイヤー
    複数のレイヤーを同時に出力する事ができます。
    ※[レイヤータイトルをファイル名]チェックボックスをONにしなければ選択できません。
    ＜詳細設定＞
    ボタンをクリックすると、[E00詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
    各属性テーブルに登録されているアイテムのタイプや小数桁数、LOG情報の変更を行い、出力する事ができます。
    PAT
    地図データがポリゴンまたはポイントの時に定義される属性テーブルです。
    PATには、必ず以下のアイテムが先頭に定義され、続けてレイヤの内部属性が定義されます。
    NAMETYPEITEM widthOUTPUT widthDECIMAL PLACES内容
    AREAF：実数4123ポリゴンの面積
    PERIMERERF：実数4123ポリゴンの外周長
    カバレッジ #B：バイナリー整数45-1INTERNAL ID
    カバレッジ-IDB：バイナリー整数45-1USER ID
    AAT
    地図データがアーク(ライン)の時に定義される属性テーブルです。
    AATには、必ず以下のアイテムが先頭に定義され、続けてレイヤの内部属性が定義されます。
    NAMETYPEITEM widthOUTPUT widthDECIMAL PLACES内容
    FNODE #B：バイナリー整数45-1始点ノードのINTERNAL ID
    TNODE #B：バイナリー整数45-1終点ノードのINTERNAL ID
    LPOLY #B：バイナリー整数45-1左ポリゴンのINTERNAL ID
    RPOLY #B：バイナリー整数45-1右ポリゴンのINTERNAL ID
    LENGTHF：実数4123線の長さ
    カバレッジ #B：バイナリー整数45-1INTERNAL ID
    カバレッジ-IDB：バイナリー整数45-1USER ID
    LOG
    カバレッジの作成過程や利用等の履歴を記述するブロックで、データによっては存在しない場合もあります。
    E00をインポート時、LOGは各レイヤーの[レイヤーエキスパート]-[メモ]に書き込まれ、(LOG＋(バージョン)で開始、EOLで終了する部分です)同じ情報がこのウィンドウにも表示されます。

■ 詳細情報
レイヤータイトル
EXPブロックに変換されます。

データ構成
  • ArcinfoExport(E00)フォーマット構造上、アーク・ポリゴンまたは、ポリゴン・ポイントは同レイヤーとしてエクスポートできません。
  • 各ベクター要素の内部属性には、「カバレッジ#（アイテムID）」が必要です。
    フィールド名「レイヤー名-ID」のフィールド(整数型)を作成して下さい。
    入力値は受け渡し先とのデータ仕様によって決定して下さい。
  • アークの内部属性には、「ARCNAME」を指定できます。
    フィールド名「ARCNAME」フィールドがない場合、アーク内部IDが入力されます。

ベクター要素
PC-MAPPINGARCInfoExport(E00)
アーク線分座標列ARCブロック
ノード始点・終点座標ARCブロック
ポリゴンポリゴン構造PALブロック
ポイント点座標LABブロック
内部属性データベース属性値IFOブロック

フィールドのスタイル
PC-MAPPINGARCInfoExport(E00)
文字型文字列
整数型整数
整数（ゼロ先行）型整数
長整数型整数
実数型浮動小数点実数
BOOL型整数
度分秒型浮動小数点実数
マスク型整数
日付時刻型浮動小数点実数
その他のスタイル変換しない
※PC-MAPPING特有のスタイルは変換しません。

エクスポート自動生成
PC-MAPPINGARCInfoExport(E00)
ポリゴン内含点座標CNTブロック
ポリゴンラベルLABブロック
アーク固有属性カバレッジ．AAT
ポリゴン固有属性カバレッジ．PAT
ポイント固有属性カバレッジ．PAT

■ 注意点
  • ポリゴン内部属性に、「LABX」、「LABY」という名称のフィールドがある場合、この点がポリゴンのラベル点であると判断して出力します。
    ただし、ポリゴン内部属性に「LABX」「LABY」フィールドがない、定義された点がポリゴンに内包していない場合、出力時に内包点を自動生成します。
  • TOLブロックは、出力されません。
  • アークの線種・ポイントのシンボル・ポリゴンのソリッド等の描画パターンはArcInfoExport(E00)フォーマットでは表現できません。
    PC-MAPPING上の描画パターン設定をしている内部属性フィールドを種別属性値としてエクスポートし、インポートするアプリケーション側で再度、種別属性値を使用して描画設定する必要があります。
  • E00圧縮ファイルは、出力できません。

■ 用語
用語解説
AATアークの属性を記述しているブロック。
ARC線分を記述するブロック。
BNDカバレッジの全体の地図データを、包含する矩形の左下、右上座標値を定義しているブロック。
CNTポリゴンの内包点とそのポリゴンのラベルを記述するブロック。
EXPExportファイルを作成した機器に依存したファイル名称が記述されています。
IFOカバレッジの属性などを記述するブロック。
LAB点情報、あるいはポリゴンのラベルを記述するブロック。
LOGカバレッジの作成過程や、利用の履歴などを、記述するブロック。
NETカバレッジポリゴンを構成するアークとポリゴンに関係しないアークが、同じカバレッジに存在するカバレッジ(ポリゴンに関係のないアークは、左右属性が同じになっています)。
PATポリゴンまたはポイントの属性を記述しているブロック。
PALポリゴンを内包する矩形の座標値と、該当ポリゴンを構成するためのアーク、ノード、隣接ポリゴンのIDを記述するブロック。
TICカバレッジの既知点を定義しているブロック。一般には、図面の4隅の座標値が利用されます。
TOLカバレッジの精度を規定するもの。空間演算の時の誤差などを記述するブロック。
カバレッジPC-MAPPINGのレイヤーに相当するものです。
内包点ポリゴンの内包にある点。
倍精度データ浮動小数点数で表現されたデータで、E00 Ver.3以降でサポートされています。精度は15桁なので、PC-MAPPINGへインポート時には丸め処理が行われます。