サポート > PC-MAPPING ヒント集 > エクスポート > ArcViewシェープファイルへのエクスポート
ArcViewシェープファイルへのエクスポート
PC-MAPPINGのプロジェクト・レイヤーファイルをArcView3の基本フォーマットであるシェープファイル(*.shp)の形式に変換します。
■ 留意点
シェープファイルの性格上出力先にはフォルダーを指定します。
各シェープファイルには点・線・面の1種類しか格納できないため、1つのレイヤーから最大3つのシェープファイルが出力され、
  • 点(ポイント):(出力フォルダー)(レイヤー名)_1.shp
  • 線(アーク):(出力フォルダー)(レイヤー名)_3.shp
  • 面(ポリゴン):(出力フォルダー)(レイヤー名)_5.shp
のネーミングが用いられます。
また、シェープファイル以外に
  • SHX(インデックスファイル)
  • DBF(属性ファイル→※PC-MAPPINGの「内部属性」はDBFとして保存されます。
    フォーマットの制約上、フィールド名は半角英数で10文字、日本語では5文字までとなります。
    UTF-8で出力した場合は、フィールド名は半角英数で10文字、日本語では3文字までとなります。
    )
もそれぞれのネーミングで出力されます(即ち、1レイヤーから最大9ファイルが生成されます)。
エクスポート時に「文字コードはUTF8」チェックボックスをONにした場合、文字コード情報を保存する「(レイヤー名).cpg」ファイルも生成されます。

■ 操作方法
  1. [エクスポート]-[汎用]-[ArcViewシェープファイル]を選択します。

  2. [ArcViewシェープファイルデータ (SHP/SHX/DBF)のエクスポート]ダイアログボックスが表示されますので、以下の設定を行います。
    出力モード
    モード1
    子(中抜け)ポリゴンをホール(hole)として出力しません。
    子(中抜け)ポリゴンはホール(hole)ではなく、外側のポリゴンに重なった内側のポリゴンとして出力されます。
    モード2
    子(中抜け)ポリゴンをホール(hole)、かつ、ポリゴンとして出力します。
    子(中抜け)ポリゴンをホール(hole)として出力し、さらに内側のポリゴンも作成します。
    モード3
    子(中抜け)ポリゴンはホール(hole)として出力されます。
    この場合、子(中抜け)ポリゴンは、親ポリゴンの中抜けとして処理されます。
    親ポリゴンの方向は右回り、子(中抜け)ポリゴンの方向は左回りで出力されます。
    オプション
    [3D(Z)形式で出力]チェックボックス
    ONの場合、Z値を持つシェープ形式で出力されます。
    単位
    出力時の単位をプルダウンから選択します。
    出力要素
    出力要素を指定します。
    ※全てのチェックがOFFの状態ではエクスポートできませんので、必ず指定して下さい。
    • [点(ポイント)]はレイヤータイトル_1.shp
    • [線(アーク)]はレイヤータイトル_3.shp
    • [面(ポリゴン)]はレイヤータイトル_5.shp
    に出力されます。
    なお、シェープファイルのフォーマット仕様上、同一ファイル内に面・線情報を一緒に保存する事ができないため、「面(ポリゴン)」チェックをONにして出力されたファイルにはアーク内部属性は出力されません。
    ポリゴンを構成するアークも出力する場合は、[線(アーク)][ポリゴン構成アークも出力する]両方のチェックボックスをONにして下さい。

    例えば、以下のように「sample」レイヤー上にポリゴンが存在し、そのポリゴンの構成アークがあるとします。
    エクスポートする際の、アークとポリゴンのチェックボックスとの対応は以下の表のようになります。

    ONにする要素生成されるレイヤーアークの属性ポリゴンの属性
    [線(アーク)]エクスポート不可--
    [面(ポリゴン)]sample_5.shp×
    [面(ポリゴン)]&[線(アーク)]sample_5.shp×
    [線(アーク)]&[ポリゴン構成アークも出力する]sample_3.shp×
    [面(ポリゴン)]&[線(アーク)]&[ポリゴン構成アークも出力する]sample_3.shp
    sample_5.shp
    (※)
    ※再度インポートするとアークが2重になりますが、アークの内部属性とポリゴン内部属性を独立してエクスポートする場合はこのチェックを使用して下さい。
    [空間参照情報(prjファイル)も出力(経緯度、直角座標系のみ)]チェックボックス
    経緯度、または直角座標系のプロジェクトで有効となります。
    ONの場合、シェープファイルのエクスポート時に空間参照情報(prjファイル)も同時に出力します。
    このファイルには
    • 経緯度か直角座標系か
    • 直角座標系の場合の系
    • 日本測地系か世界測地系(JGD2000/JGD2011)か
    の情報が含まれます。
    [ファイル名に「要素インデックス」を付加しない]チェックボックス
    ONの場合
    出力要素が1種類の場合、ファイル名に「要素インデックス」を付加しません。
    例えば、<道路>レイヤーで出力要素が1種類だった場合、ファイル名は"道路.shp"になります。
    OFFの場合
    ファイル名に「要素インデックス」を付加します。
    例えば、<道路>レイヤーの線(アーク)を出力した場合、ファイル名は"道路_3.shp"になります。
    [フィールド名の変換をしない]チェックボックス
    ONの場合
    現在のフィールド名で出力します。
    OFFの場合
    DBのフィールド名に( ),−などの記号やスペースがある場合は、これを_(アンダースコア)に変更して出力します。
    また、フィールド名が10バイト(全角5文字)までなので、切り詰めた際に重複する名称ができる場合は、そのフィールド名の末尾をA,B,C,,,としてユニークになるよう調整します。
    [データベースリンク後のデータを出力]チェックボックス
    ONの場合、データベースリンク後のデータがエクスポートされます。
    [ウィンドウ表示フィールドのみ]チェックボックス
    ONの場合
    「ウィンドウ非表示」のフィールドデータはエクスポートされません。
    OFFの場合
    「ウィンドウ非表示」に関係なく、全てのフィールドデータをエクスポートします。
    [バウンディングボックスを(図郭でなく)実データの範囲で設定する]チェックボックス
    ONの場合
    出力するデータの存在範囲をそのままヘッダー情報(バウンディングボックス)に設定します。
    OFFの場合
    レイヤーの図郭情報を採用します。
    [ユニオン構成からマルチパート構成出力する]チェックボックス
    ONの場合
    ユニオン構成要素はシェープの
    • MultiPoint
    • PolylineM
    • PolygonM
    のマルチパート構成でエクスポートされます。
    ユニオンを構成しない要素は1要素1パートのマルチパートで出力されます(シェープファイルでは、1ファイルには1種類しか格納できない事に留意)。
    OFFの場合
    ユニオン構成を出力しません(元のベクターのままエクスポートされます)。
    [文字コードはUTF8]チェックボックス
    ONの場合
    DBFファイル内部の文字コードをUTF8でエクスポートします。
    ※ShapeファイルのDBの制約上、フィールド名は半角10文字・全角5文字としていますが、UTF8の場合は全角3バイトになるため全角3文字となります。
    また、文字コード情報を保存する「(レイヤー名).cpg」ファイルも生成されます。
    OFFの場合
    DBFファイル内部の文字コードをShift-JISでエクスポートします。
    [空のレイヤーも出力する]チェックボックス
    ONの場合
    データが存在しない空のレイヤーも出力します。
    OFFの場合
    データが存在しない空のレイヤは出力しません。
    [実数の丸め処理を反映する]チェックボックス
    フィールドの「実数型」設定で指定した、指定桁での「四捨五入」、「切り上げ」、「切り捨て」情報のエクスポート先での反映方法を設定します。
    ONの場合
    フィールド型設定で、「切り上げ」、「切り捨て」 の指定あれば、その処理の結果が出力されます。
    OFFの場合
    設定に関係なく、四捨五入した結果が出力されます。
    出力先
    出力するフォルダーを直接入力するか、ボタンを押すと[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されますので、フォルダーを指定します。
    出力されるファイルの名称はレイヤータイトルに依存します。
    この時、.や\や/のようなファイル名に使用できない文字が存在する場合、これを省きます。
    省いた結果、同じファイル名になる場合は、-1、-2のように序数を付けて出力します。
    同時にエクスポートするレイヤー
    複数のレイヤーをまとめてエクスポートする場合に選択します。
    全レイヤーをまとめてエクスポートする場合には、<すべて選択>ボタンを押して下さい。
    [エクスポートスキーマを使用する]チェックボックス
    チェックをONにし、ボタンを押すと[エクスポートスキーマファイルの指定]ダイアログボックスが表示されますので、エクスポートスキーマファイル(*.xml)を指定します。
    有効なエクスポートスキーマファイルが設定されている場合、エクスポート時にデータベースフィルードを指定に従って調整します。

  3. 以上の設定が終了しましたら、<OK>ボタンを押して下さい。

■ 補足
数値型の小数桁数
実数の小数桁は、ウィンドウに表示されている桁数で出力されます。

▼ エクスポートされた*.dbfの該当レコード部分

数値型での空白値の扱い
整数型、実数型のフィールドで、[属性フィールドの設定]ダイアログボックス内の["0"は表示しない]がONに設定されているか、Null値に対応した状態(=[NULL値を含める]チェックボックスがON)で、Null設定されているレコードに関しては、空白の状態で出力されます。

PC-MAPPING独自の描画パターンについて
アークの線種・ポイントのシンボル・ポリゴンのソリッド等の描画パターンはシェープフォーマットでは表現できません。
PC-MAPPING上の描画パターン設定をしている内部属性フィールドを種別属性値としてエクスポートし、インポートするアプリケーション側で再度、種別属性値を使用して描画設定する必要があります。

「BOOL型」→「L型」について
PC-MAPPINGのデータ型「BOOL型」は「L型」(DBFの論理型)として、
  • On(1)を"T"
  • Off(0)を"F"
として出力されます。