GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み
[ファイル]-[システムツール]-[GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み]は、GPSの位置情報を持つJPEGファイル(複数指定)から緯度、経度、高さ、パス名などをフィールドとして持つDBを生成したり、ベクター変換機能を用い、ベクターレイヤーのポイントを生成する事が可能です。
※Ver.7から「方向」が追加されました。
- ■ EXIF-JPEGファイルが持つ情報
- GPSの位置情報を持つ写真画像があるとします。
この画像をPC-MAPPINGで開き、[編集]-[画像のプロパティ]から表示される[イメージデータの設定]で「キーリスト」または「メモ」を見ると、緯度、経度、高さや撮影日などが確認できます。
- ■ EXIF情報の修正
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- GPS情報付きのJPEGファイルを再保存する際、そのイメージデータのキーリストにGPS-POSなどの位置情報があれば、これをEXIF情報として保存します。
EXIF-JPEGファイルを開き、[イメージデータの設定]-[キーリスト]パネルを開きます。
- 「GPS-POS」の値(位置座標)を変更し、ファイルを保存します。
- 再度ファイルを開くと、[キーリスト]で編集した情報が[メモ]パネルに反映されている事が分かります。
- ■ JPEGファイルからDB生成
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- [ファイル]-[システムツール]-[画像処理]-[GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み]を実行します。
[GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み]ダイアログボックスが表示されますので、位置情報を持った画像を指定し(複数選択可能)、処理方法を選択します。
- 「処理」で[データベースを作成する]を選択し、<OK>ボタンを押すと、新規にDBが作成されます。
PC-MAPPING上にプロジェクト、あるいはDBが開かれている場合は、[既存のデータベースに追加する]チェックボックスが使用できます。
DBに追加されるフィールドは以下の通りです。
- 緯度
- 経度
- 高度
- 測地系
- 撮影日時
- パス名(""で括られたフルパス)
※この段階で「パス名」の写真に対して、リレーションのチェックがONになっています。
このDBから[編集]-[座標データ]-[座標データのベクター変換]を選択し、ベクター変換する事もできます。
[編集]-[座標データ]-[座標データの変換]には、
- ITRF94(JGD2000/WGS84) ←→ TOKYO97
上のような変換処理方法がありますが、これはGPSなどで取得されたWGS84系の座標データを変換するためのものです。
この変換は単純な幾何学的な変換であるため、測地成果2000の変換のような、旧測地系の誤差を補正するような処理ではありません。
- ■ JPEGファイルからベクターレイヤー生成
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- [ファイル]-[システムツール]-[画像処理]-[GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み]を実行します。
[GPS情報付きEXIF-JPEGファイルの取り込み]ダイアログボックスが表示されますので、位置情報を持った画像を指定し(複数選択可能)、処理方法を選択します。
- ここでは、既に「沖縄県」プロジェクトが開かれており、そのプロジェクトにポイント位置をベクター化した新規レイヤーを追加します。
「処理」で[ポイントデータを作成する]-[新規にレイヤーを生成し、既存のプロジェクトに追加します]を選択します。
<OK>ボタンを押すと、新規にレイヤーが作成されます。
※この段階で「パス名」の写真に対して、リレーションのチェックがONになっています。
JPEGファイルの情報は、ポイントの内部属性となります。追加されるフィールドは以下の通りです。
- 緯度
- 経度
- 高度
- 方向
- 測地系
- 撮影日時
- パス名(""で括られたフルパス)
「方向」の値が入っている場合は、「回転角度型」として撮影方向を矢印シンボルなどで明示する事ができます。
- ■ JPEGファイル(属性フィールド)への位置座標付与
- ベクターの内部属性フィールドにJPEGファイルのパスの記述がある場合、ベクターから得られる座標をJPEGファイルのGPS位置情報として記録します。
- 以下のようなプロジェクトで、ポイントの内部属性「写真」フィールドにイメージへのパスが設定されています。
- [ツール]-[画像ファイル]-[JPEGファイル(属性フィールド)への位置座標付与]を実行します。
[JPEGファイルへの(GPS)位置座標付与]ダイアログボックスが表示されますので、内部属性にJPEGファイルのパス記述フィールドがあるベクター要素、及びそのフィールドを指定します。
- [バックアップファイルを生成する]チェックがOnの場合、元のイメージは「**(元のファイル名)_bk.拡張子」として保存されます。
また、新たに位置座標が付与されたイメージは、キーリストで確認する事ができます。
▼ 元のイメージのキーリスト(位置座標情報はありません)
▼ 新しいイメージのキーリスト(ベクターから位置座標情報が付与されています)
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