ODBC/DAO/ADOによるインポート時のフィールド「型」について
外部データベースファイルからPC-MAPPINGへのインポートにおいて、フィールド型に関する注意点があります。
これは、それぞれのアプリケーションがそれぞれ固有のフィールド型を持つ場合や、このフィールド型さえ持たない場合があるためです。
ここでは、Microsoft Excel(以後、Excel)、Microsoft Access(以後、Access)を例に説明します。
- ■ 例(1) Access
- Accessには、フィールド型の他に書式を設定する事ができます。
PC-MAPPINGへインポートする時は、データを破棄しないようにより近いフィールド型を設定しています。
なお、「OLEオブジェクト型」の場合、「パッケージ」に登録されているファイルパスは取得できますが、これ以外(「Microsoft Excel ワークシート」等)に登録されているファイルパスは取得できません。
詳しくは、以下の対応表をご確認下さい。
▼ Access → PC-MAPPINGインポートによるフィールド型対応表
Access | PC-MAPPING |
型 | 書式 | 例 | フィールド型 | 例 |
オートナンバー型 | 長整数型 | 1 | 整数型 | 1 |
テキスト型 | - | aaa | 文字型 | aaa |
メモ型 | - | aaa | 文字型 | aaa |
数値型 | 整数型 | 1 | 整数型 | 1 |
長整数型 | 1000 | 整数型 | 1000 |
単精度浮動小数点型 | 1.111 | 実数型 | 1.111 |
倍精度浮動小数点型 | 2.222 | 実数型 | 2.222 |
日付/時刻型 | 日付(標準) | 94/06/19 午後5:34:23 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
日付(L) | 1994年6月19日 日 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
日付(M) | 19-Jun-94 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
日付(S) | 94/06/19 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
時刻(L) | 午後 5:34:23 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
時刻(M) | 午後 5:34 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
時刻(S) | 17:34 | 日付時刻型 | 1994/6/19 17:34 |
通貨型 | 数値 | 3456.789 | 実数型 | 3456.789 |
通貨 | \3,457 | 実数型 | 3457.000 |
固定 | 3456.79 | 実数型 | 3456.790 |
標準 | 3,456.79 | 実数型 | 3456.790 |
パーセント | 123.00% | 実数型 | 123.000 |
指数 | 3.46E-01 | 実数型 | 0.346 |
Yes/No型 | True/False | True | Bool型 | On |
Yes/No | Yes | Bool型 | On |
On/Off | On | Bool型 | On |
OLEオブジェクト型 | - | パッケージ | 文字列型 | C:\sample.pdf |
- ■ 例(2) Excel
- Excelには、表示形式として分類を設定する事ができます。
しかし、あくまで「表示」形式なので、PC-MAPPINGがインポートする時、詳細なデータの型が分かりません。
詳しくは、以下の対応表をご確認下さい。
▼ Excel → PC-MAPPINGインポートによるフィールド型対応表
Excel | PC-MAPPING |
分類 | 種類 | 例 | フィールド型 | 例 |
標準 | 数値 | 100 | 実数型 | 100.000 |
文字 | aaaa | 文字型 | aaaa |
数値 | 小数点なし | 11 | 実数型 | 11.000 |
小数点指定 | 111.111 | 実数型 | 111.111 |
通貨 | - | \1,000 | 実数型 | 1000.010 |
会計 | - | \100 | 実数型 | 100.000 |
日付 | - | 1999/6/4 | 文字型 | 06 04 99 |
時刻 | - | 13:35:00 | 文字型 | 12 30 0/ |
パーセント | - | 100.01% | 実数型 | 1.000 |
分数 | - | 67/100 | 実数型 | 0.667 |
指数 | - | 1.52E+02 | 実数型 | 152.000 |
文字列 | 文字 | aaaaa | 文字型 | aaaaa |
数値 | 12345 | 実数型 | 12345.0 |
- ■ 補足
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- インポートしたデータベースのフィールドを変更する場合の注意点
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- 単精度浮動小数点型や倍精度浮動小数点型など実数型データをインポートした場合、PC-MAPPINGでは全て実数型フィールドの小数点3桁で取り込まれます。
しかし、インポートされたデータは四捨五入されたわけではありません。
表示上、デフォルトとして小数点3桁になっているだけです。
必要であれば、PC-MAPPING側で小数点桁数を変更して下さい。
- 取り込まれたデータベースは、外部データベースとリンクされた状態になります。
例えば、小数点桁数を変更してデータベース保存しておけば、次に開く時は前回保存したフィールド設定のまま自動的に取り込まれます。
- リンクを更新/解除する場合の注意点
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- 外部データベースのデータを変更した場合、リアルタイムには変更されません。
[データベース]-[設定]-[外部リンク]-[リンクされたDBを最新に更新(再読み込み)]を実行すれば更新されます。
- 外部データベースとのリンクを外す場合、[データベース]-[設定]-[外部リンク]-[外部DBリンクプロパティ]を実行して下さい。
[外部データベースリンクプロパティ]ダイアログボックスの「リンクを解除してレコードの実体を通常のDBとしてローカルファイルに保存」ラジオボタンをONにして<OK>ボタンを押して下さい。

- リンクを外し、データを修正して再び[外部データベースリンクプロパティ]ダイアログボックスの「外部データベース」ラジオボタンをONにした場合、外部データベースのデータが優先されるため、修正したデータは破棄されます。
この場合は、PC-MAPPINGから外部データベースへのエクスポートを行って下さい。
- 外部データベースの仕様上、インポートしたいデータを表示している場合、インポートエラーが出る場合があります。
その際は、一旦データを閉じてから、再度インポート処理を行って下さい。
- リンク接続している外部データベースを削除または移動した場合、PC-MAPPINGのリンクデータベースを開く時にエラーメッセージが表示されます。

- データベースのタイトル
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- インポート時に指定したテーブル、クエリーのタイトルがそのままデータベースのタイトルとして登録されます。
- インポート時のデータ型について
- MS-ExcelのXLSファイルをPC-MAPPINGに読み込むと、XLSファイルのセル上では文字列に設定しているにも関わらずPC-MAPPING上では実数型で読み込まれる場合があります。
これは仕様(このXLSファイルをMS-Accessのリンク形式で取り込んでも同様の結果)であり、XLSファイル経由による対処方法はありません。
XLSファイルをCSV形式に保存してインポートして下さい。
インポート時のオプションとして、実際に読み込まれたデータを判定して整数型と判定できる場合はこれを整数型に変換する事ができます。
Microsoft Excelデータのインポート
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