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拡張グラフィックスについて
[スタート]-[システム環境設定]-[表示と印刷]パネルの拡張グラフィックスを利用する事で、画面描画を滑らかにします。
※Windows Vista以降で対応(WindowsNT、Windows98/Me/XPでの動作保証・サポートはいたしません)。
■ 注意
  • この機能はお使いのマシンのビデオカードやプリンタードライバー等に依存しますので注意して下さい。

■ 設定方法
  1. [スタート]-[システム環境設定]を実行します。

  2. [表示と印刷]パネルの[「拡張グラフィックス」を利用する]チェックボックスをONにします。

    <詳細設定>ボタンから表示される[拡張グラフィックスの設定]ダイアログボックスでは、より詳細な設定を行う事ができます。
    (1) ベクター線描画の拡張
    アーク線にアンチエイリアスをつける場合にチェックをONにします。
    ▼ ONの場合
    ▼ OFFの場合
    【線のアンチエイリアス効果とアルファブレンド】
    • [ベクター線描画の拡張]チェックボックス:ON
    • [線のアンチエイリアス効果]チェックボックス:OFF
    とする事により、アークの描画に関して、アルファブレンド処理(透過等)のみを行う事ができます。

    (2) ポリゴンフィルの拡張
    描画パターンが拡張されます。ONにすると、描画パターンが増加(拡張描画パターン)します。

    (3) 画像の高精細処理
    バイリニア…ぼかし方法が直線状
    バイキュービック…ぼかし方法が放射状

    (4) アンチエイリアス効果(文字)
    ディスプレイでの設定サイズ以下の文字にもアンチエイリアスをつける事ができます。
    ▼ アンチエイリアスあり
    ▼ アンチエイリアスなし

■ 拡張機能の利用
アークに対して拡張機能を使う場合
[グラフィックプラスを使う]と[ベクター線描画の拡張]のチェックがONであればアークにアンチエイリアスがかかり、ぎざぎざを滑らかにします。

ポリゴンに対して拡張機能を使う場合
[グラフィックプラスを使う]と[ポリゴンフィルの拡張]のチェックがONであれば、拡張フィルの設定が反映されます。
パターンの設定は[プロジェクトエキスパート]-[描画パラメーター]パネルで行います。
第1色… 第2色… ポリゴン中間点…
1. 外楕円グラディアント
ポリゴンに外接する長方形に外接する楕円の中心からの放射状グラデーション
@スタイルでソリッドを選択し、第1色を設定
A第1色設定ボタンの下から"外接楕円グラディアント"を選択し、第2色を設定
注意:第1色は中心色、第2色は外周色になる
2. 外楕円グラディアント偏心
ポリゴンに中心点が存在する場合その点を中点とした放射状グラデーション
@スタイルでソリッドを選択し、第1色を設定
A第1色設定ボタンの下から"外接楕円グラディアント偏心"を選択し、第2色を設定
注意:第1色は中心色、第2色は外周色になる
3. サーフェイスグラディアント
ポリゴンの中心からポリゴンの補間点へ向かうグラデーション
@スタイルでソリッドを選択し、第1色を設定
A第1色設定ボタンの下から"サーフェイスグラディアント"を選択し、第2色を設定
注意:第1色は中心色、第2色は外周色になる
4. サーフェイスグラディアント偏心
ポリゴンに中心点が存在する場合、その点から補間点へ向かうグラデーション
@スタイルでソリッドを選択し、第1色を設定
A第1色設定ボタンの下から"サーフェイスグラディアント偏心"を選択し、第2色を設定
注意:第1色は中心色、第2色は外周色になる
5. リニアグラディアント
ポリゴンを指定角度のグラデーションをかけて塗りつぶす。
ポリゴンの外接長方形がグラデーションの始終点となるが、「角度」は外接長方形を正方形に正規化した補正角度が用いられる。
@スタイルでソリッドを選択し、第1色を設定
A第1色設定ボタンの下から"リニアグラディアント○○度"を選択し、第2色を設定
注意:第1色は右辺色、第2色は左辺色になる
6. ガンマ補正
グラデーション効果をより自然にするための補正作業。
7. アルファブレンド
第1色と第2色の透過色を設定する事により、透過しているように見せるパターンが設定できる。ON/OFFの切り替えのみ。

ポイントに対して拡張機能を使う場合
[グラフィックプラスを使う]・[ベクター線描画の拡張]・[ポリゴンフィルの拡張]のチェックがONであれば、拡張フィルの設定が反映されます。
パターンの設定は[プロジェクトエキスパート]-[描画パラメーター]パネルで行います。

1. [ベクター線描画の拡張]のみチェックが入っている場合
ベクターシンボルのアーク線にあたる線が拡張されます。
2. [ポリゴンフィルの拡張]のみチェックが入っている場合
ベクターシンボルのポリゴンフィルが拡張されます。
3. [ベクター線描画の拡張]・[ポリゴンフィルの拡張]の両方にチェックが入っている場合
ベクターシンボルのアーク線とポリゴンフィルが拡張されます。

■ 動作しない場合
→ パソコンのOSをご確認下さい。
拡張グラフィックスはWindows Vista以降のOSに対応しています(※Windows NT/98/Me/XPでの動作保証・サポートはいたしませんのでご了承下さい)

→ PC-MAPPINGを最新版にして下さい。

→ グラフィックスカードのドライバを最新版にして下さい。

→ グラフィックスカードのプロパティを変更して下さい。
[WindowsXPの場合]
  1. [スタート]-[設定]-[コントロールパネル]を実行し、「画面」アイコンをダブルクリックします。
    「画面のプロパティ」ウィンドウの「設定」パネルにある<詳細設定>ボタンを押します。

  2. ここでは、「トラブルシューテング」パネルを開き、ハードウェアアクセラレータ()の設定値を変更します(各製品によってプロパティの内容、ハードウェアアクセラレータ値は異なります)。

    ※ハードウェアアクセラレータの設定について
    ハードウェアアクセラレータは、OpenGL等のグラフィック表示をハードウェア(グラフィックスカード)処理するか、ソフトウェア処理するかを設定する機能です。
    「なし」〜「2段目」のメモリぐらいまではソフトウエア処理されます。
    ソフトウェア処理されると、レスポンスは低下しますが正常に動作する事が多くなります。
    「3段目」ぐらい〜「最大」のメモリまではハードウェア処理されます。
    ハードウエア処理されると、レスポンスは良くなりますが、ハードウェアによっては正常に動作しない事があります。
    その段目数によってハード・ソフトどちらでどのような処理を行なうか設定されています。
    詳しくはOS、グラフィックスカードのヘルプをご覧下さい。
[Windows 7の場合]
「Windows7ロゴプログラム(マイクロソフト社より提供されるOSの動作認定制度の規格)」の取得条件となるWDDM(Windows Display Driver Model)準拠のディスプレイアダプターがインストールされているPCでは、Windows7の仕様により、ハードウェアアクセラレーターの設定を変更することができません。

→ 拡張パターンファイル(Pcm.sym)をご確認下さい。
PC-MAPPINGがインストールされているフォルダーに「Pcm.sym」がないと「拡張パターン」(公共測量作業規定DMで指定されているラインやシンボル)を表示する事ができません。
ファイルがない場合、PC-MAPPINGインストールCD-ROMのPcm7\Programsフォルダーにある「Pcm.sym」をコピーして下さい。

■ 動作確認事例
  • 「Matrox Millennium G400(32MB)」
  • 「Matrox Millennium G450(32MB)」
    ドライバ:Windows2000(SP4)---Ver.5.33.006
    http://www.matrox.com
  • 「ELSA GLADIAC MX(32MB)」
  • 「ELSA GLADIAC 517(64MB)」
    ドライバ:WindowsXP(SP1)---Ver.6.085
    http://www.elsa-jp.co.jp
  • 「Intel® 82845G/GL/GE/PE/GV Graphics Controller(64MB)」
    ドライバ:WindowsXP(SP1)---Ver 6.14.10.3762
    http://downloadfinder.intel.com/
  • 「NVIDIA. GeForce2 MX/MX(32MB)」
    ドライバ:Windows2000(SP4)---Ver 6.14.10.5672
    ドライバ:WindowsXP(SP1)---Ver 6.14.10.5216
  • 「NVIDIA. Quadro NVS with AGP8X(64MB)」
    ドライバ:WindowsXP(SP1)---Ver 4.5.0.3
    ドライバ:WindowsXP(SP1)---Ver 6.1.7.6
    http://jp.nvidia.com/page/home
※この一覧は、これらグラフィックボードの完全動作を保証するものではありません。

■ 不具合報告事例
ATI FireGL E1(64MB)
OSWindowsXP
症状グラフィックプラスを使用すると、ベクターシンボル等の表示がおかしくなる。
対応ハードウエアアクセラレータの設定値を「なし」から「2」の位置でプラスは正常に表示されるようになりました。
しかし、Direct3Dが無効の状態になってしまいます。
Intel® 82845G/GL/GE/PE/GV Graphics Controller(64MB)
OSWindowsXP(SP1)
症状3Dウィンドウを表示すると、陰影が荒く表示される。
対応[スタート]-[システム環境設定]を実行し、[表示と印刷]パネルにある「拡張グラフィックスを利用する」をONにします。
また、<詳細設定>ボタンを押し、「画像の高精細処理」の「高品質バイリニア」ラジオボタンをONにします。
NVIDIA. GeForceFX5200(128MB)
OSWindowsXP(SP1)
症状グラフィックプラスを使用し、イメージウィンドウ上で倍率75%まで拡大すると強制終了してしまう。
また、このイメージファイルを広域イメージに登録したベクターウィンドウでも同様の現象が起こる。
対応[スタート]-[システム環境設定]を実行し、[表示と印刷]パネルにある「拡張グラフィックスを利用する」の<詳細設定>ボタンを押し、「画像の高精細処理」の「ビデオドライバーBUG回避」ラジオボタンをONにします。