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スクリプトによるデータベースのフィールド型情報の転記
注記属性型を各種型(文字ボックス型、文字サイズ型等)に情報分割、転記します。
また、各種型から注記属性型に情報結合、転記します。
例えば、全てのレコードに対して注記属性型の文字色を青から赤に変更したい場合、スクリプトを実行し、注記属性型の文字色情報をカラー型のフィールドへ転記します。
初期値の設定メニューでカラー型の全レコードを赤にして、再度スクリプトを実行します。
このように注記属性型の情報を変更する事が可能になります。
■ サンプル
サンプル[script13.zip(約19KB)]をダウンロードする
Sample.pcm:サンプルプロジェクト
CopyFieldInfo.js:サンプルスクリプトJScript
CopyFieldInfo.vbs:サンプルスクリプトVBScript

■ 準備
JScriptの場合「CopyFieldInfo.js」、VBScriptの場合「CopyFieldInfo.vbs」を記述します。
ここでは、「CopyFieldInfo.js」を例に記述します。

  1. ダウンロードしたファイルを「C:\sample\script13」フォルダーへ解凍します。

  2. [ワークスペース]リボン-[カスタマイズ]-[クイックバー]を実行して[クイックバーの設定(クイックバー1)]ダイアログボックスを表示します。

  3. まず、注記属性の設定内容を各種型へ転記する<注記属性→>ボタンを作成します。

  4. <追加>ボタンをクリックし、[クイックバーボタンの設定]ダイアログボックスを表示します。
    ダウンロードしたスクリプトファイル「CopyFieldInfo.js」を登録します。
    パラメーターに、「変換方法」、「対象レイヤーのベクター要素」、「注記属性に該当する文字列フィールド名称」を入力します。
    ここでは、
    • 変換方法を注記属性型から各種型へ「0」
    • 対象レイヤーのベクター要素をポイント「4」
    • 注記属性で表示文字列として指定しているフィールド名称「文字列名称」
    と入力します。

  5. 次に、各種型の設定内容を注記属性へ統合する<注記属性←>ボタンを作成します。
    • 変換方法を各種型から注記属性型へ「1」
    • 対象レイヤーのベクター要素をポイント「4」
    • 注記属性で表示文字列として指定しているフィールド名称「文字列名称」
    と入力します。

■ 解説
  1. ダウンロードしたサンプルプロジェクト「Sample.pcm」を開きます。

  2. ポイントの内部属性を確認します。
    「注記属性」フィールドの注記属性には情報が入力されていますが、それ以外の型は初期値が設定されています。

  3. 内部属性ウィンドウを閉じます。
    ベクターウィンドウをアクティブ(前景)にして、クイックバー<注記属性→>ボタンを実行します。

  4. 再度、ポイントの内部属性を確認します。
    すると、注記属性以外のフィールドに値が入力されている事が分かります。 注記属性の情報と比較して下さい。

  5. 例えば、カラー型の青を赤に変更します。

  6. 内部属性ウィンドウを閉じます。
    ベクターウィンドウをアクティブ(前景)にして、クイックバー<注記属性←>ボタンを実行します。

  7. 再度、ポイントの内部属性を確認します。
    注記属性を見ると、青から赤に変更されている事が分かります。

■ 注意
  • 必ず「注記属性」型が必要です。これ以外は、必要なフィールド型を作成して下さい。
    注記属性型の項目各種型
    文字列として使用するフィールドパラメータで設定
    フォントフォント型
    文字サイズサイズ型
    文字整列文字整列型
    回転角度回転角度型
    文字マスクマスク型
    文字ボックス文字ボックス型
    表示縮尺制御縮尺制御型

  • プログラムはフィールドの名称ではなく、フィールドの型を検索しています。
    同じフィールド型が存在する場合、順位が若いものが優先されます。