スクリプトによるマルチページイメージファイルの分解
マルチページイメージファイルとは、[システム]-[イメージ構成変換]-[マルチページ生成]メニューを実行し、複数のイメージファイルを1つのファイルにまとめる機能です。
マルチページイメージファイルについては
マルチページイメージファイルの編集(分割)をご覧下さい。
ここでは、マルチページイメージファイルを操作するPcm.PcmAutoPcmImageMClassの使用例として、マルチページイメージファイルを1つ1つのファイルに分解する処理を解説します。
- ■ サンプル
サンプル[script39.zip(約134KB)]をダウンロードする
| sample.nai | :サンプルマルチページイメージ |
 | SepMultiImage.js | :サンプルJScript |
- ■ 準備
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- ダウンロードしたファイルを解凍します。
ここでは、「C:\sample\script39」とします。
- PC-Mappingを起動します。
- 「C:\sample\script39\SepMultiImage.js」を開きます。
- ■ 解説
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- 要点1
- var mi = CreateMultiImage();
マルチページクラス:CreateMultiImage()メソッドで空のマルチページオブジェクトを取得します。
- 要点2
- var num = mi.Load(loadPath);
マルチページクラス:Load()メソッドで空のマルチページオブジェクトへマルチページイメージファイルを読み込みます。
マルチページクラス:Load()メソッドは、マルチページイメージ内のイメージ数を返します。
"1"であれば「マルチページイメージファイルではない」、"0"であれば「読み込めない」と判断します。
なお、マルチページクラス:GetNumofImage()でも、マルチページイメージ内のイメージ数を取得できます。
- 要点3
- for(var i = 0; i < num; i++){
var im = mi.GetImage(i);
var savePath = saveFolder + loadFile + "_" + (i+1) + ext;
var temp = im.Save(savePath);
}
for()文でループしながら、マルチページイメージ内のイメージ数分、マルチページクラス:GetImage()メソッドでマルチページイメージ内のイメージオブジェクトを取得します。
イメージクラス:Save()メソッドでイメージファイルへ保存します。
- ■ 実行
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- [スクリプト]リボン-[スクリプト]-[スクリプトの実行]メニューを実行します。
- 「開く」ウィンドウが表示されます。
「C:\sample\script39\sample.nai」ファイルを指定し、【開く】ボタンをクリックします。
- 「保存先フォルダー」ウィンドウが表示されます。
「C:\sample\script39」フォルダーを指定し、【フォルダーの選択】ボタンをクリックします。
- 「3個のファイルを作成しました。」メッセージが表示されるので、【OK】ボタンをクリックします。
- すると、「C:\sample\script39」フォルダーに「sample_1.nai」〜「sample_3.nai」ファイルが作成されます。

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