【正規化】図郭四隅を基準点にして
トレース等で計測したベクターデータの中に、通常のベクターデータと、三角点、多角点などの座標精度を持つベクターデータが存在する場合があります。
三角点などは測量座標値が分かっていますので、これを正規化基準点として正規化すると、より良いベクターデータへ補正する事ができます。これを「ベクターデータの正規化」といいます。
これ以外にも、「イメージデータの正規化」と同様の補正が行えます。
- ■ 図郭四隅を基準点にして正規化を行う
- ここでは、1/2500都市計画図の四隅座標を正規化基準点として正規化します。
- ■ 操作方法
-
- 正規化するベクターデータを開きます。
[レイヤーエキスパート]-[ようこそ]パネルで座標情報を確認すると、「ペーパー座標系」である事が分かります。
- [編集]-[正規化]-[正規化基準点を図郭に生成]を実行すると、レイヤーの四隅に正規化基準点が生成されます。
- [編集]-[正規化]-[正規化座標変換]を実行すると、[正規化座標変換]ダイアログボックスが表示されますので設定を行います。
- 正規化後の図郭・座標系
- 正規化後の図郭・座標系を指定します。ここでは直角座標系に変換します。
<設定>ボタンを押すと[直角座標系の設定]ダイアログボックスが表示されますので、正規化後の図郭の設定を行います。

- 正規化・座標変換 手法
- 正規化基準点を四隅点として処理する(Ver3互換モード)を選択します。
- [正規化]ダイアログボックスに戻り<OK>ボタンを押すと正規化が実行されます。
正規化後のデータの座標情報を確認すると、四隅座標は3.で入力した値に、座標系も設定通りに変換されている事が分かります。
正規化後の図郭四隅座標をポイントにし、赤文字で表示してあります。
[直角座標系の設定]ダイアログボックスで設定した値になっている事が確認できます。

|