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中心線作図
主に街区等の外周レイヤーに対して、道路の中心線を作図する時に使用します。
中心線作図には、レイヤーを指定して全ての道路の対して中心線を一括で作成する方法[=一括処理]と、場所と方向を指定して、対話的に中心線を作成する方法[=対話処理]があります。
※様々なパターン認識を行い、中心線を検出しますが、外周レイヤーの構造によっては中心線が検出できない場合もあります。
■ 一括処理
  1. 以下のデータで、全ての道路に対し一括で道路中心線を作図します。

  2. [ツール]-[中心線作図]-[中心線作図一括処理]を選択します。

  3. [中心線作図]ダイアログボックスが表示されますので、詳細設定を行い<OK>ボタンを押します。
    作成元レイヤー
    街区のあるレイヤーを選択します。
    作成先レイヤー
    中心線を作図するレイヤーを選択します。
    レイヤータイトル
    道路中心線を作成したレイヤーの名前を入力します。
    特に指定をしない場合は、作成元のレイヤー名+(Center)となります。必要があればここでレイヤー名を修正して下さい。
    道幅設定
    処理を行う道路幅員の最小幅と最大幅をメートル(m)で入力します。
    最小幅より道路幅員が小さい場合には中心線は作成されません。
    また、最大幅が大きすぎると対象外の道路線で中心線が作成されてしまうなど、正しい処理ができません。あらかじめ道路幅員を確認の上、適当な値を設定して下さい。
    交差点設定
    道路の交差点部分についての処理を選択します。
    [建物内は、中心線を作成しない]チェックボックス
    ONの場合
    中心線作成の基準となる街区形状の建物判定を行い、建物と認識された箇所には中心線を作成しません。
    OFFの場合
    建物判定を行わず、中心線を作成します。
    [作成したレイヤーをアクティブにする]チェックボックス
    ONの場合、処理が完了した後、作成した中心線のレイヤーを前景レイヤーにします。
    【注意点】
    • 作図時間は、使用するデータの大きさや、処理する道幅によって異なります。
      実行時にステータスバーに表示される経過/推定所要の時間を参考にして下さい。
    • 街区の形状によっては、作図方向を自動認識できない場合があります。

  4. 処理が完了すると以下のように指定した道幅の道路には中心線が生成されます。

    ▼ 3.で、道幅を1〜10mと設定したので、10m以上の幅がある道路は中心線が作図されていない事が分かります。

    ▼ 3.で、[交差点設定]を「交差点を作成しない」チェックONにすると、以下のようになります。

■ 対話処理
  1. 以下のデータで、処理を行う道路を選択して道路中心線を作図します。

  2. [ツール]-[中心線作図]-[中心線作図対話処理]を選択します。

  3. [中心線作図設定]ダイアログボックスが表示されますので、「参照レイヤー」と「道幅」を設定して<OK>ボタンを押します。
    参照レイヤー
    街区のあるレイヤーを選択します。
    道幅設定
    処理を行う道路の幅を入力します。

  4. カーソルが十字カーソルに変わりますので、開始点(交差点部分)をクリックします。

  5. 作図方向を認識できた場合には、進行可能な方向に矢印が表示されますので、処理したい道路側を繰り返し選択します。
    ▼ 作図方向を認識できた場合

  6. また、作図方向を認識できなかった場合には、交差点部分に○印が表示されますが、指定点を追加する事により、進行方向を任意に決める事ができます。
    ※コマンド実行時は、ステータスバーにマウス操作に関するメッセージが表示されますので指示に従い作図を進めます。
    ▼ 作図方向を認識できなかった場合