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グリッドの設定
[プロジェクトエキスパート]-[表示モード]パネルで、ベクターの座標系とは異なるグリッド表示も設定できます。
■ グリッドの形状設定
[プロジェクトエキスパート]-[表示モード]パネルを開きます。
「その他」の「グリッド」にチェックを入れます。

▼ グリッドタイプが「十字」の場合

▼ グリッドタイプが「座標」の場合

グリッドを示す線のタイプや色は、[環境-1]パネルで変更する事ができます。
  • グリッド線形:グリッドタイプが「座標」の場合の、格子形状を描画する線
  • グリッドマーク:グリッドタイプが「十字」の場合の、クロス形状を描画する線

■ グリッドの座標系設定
特に指定しない場合は、「グリッド座標」は「規定(→レイヤーの座標系)」になっていますが、プルダウンからプロジェクトの座標系とは異なるグリッドの座標系を選択する事も可能です。

また、「座標系設定」で各図郭表示を選択した場合、「座標」にチェックを入れるとコード名称が表示されます。
▼ 座標系が「一次メッシュ枠」で「座標」チェックがONの場合

▼ 座標系が「一次メッシュ枠」で「座標」チェックがOFFの場合
MGRS
MGRS(Military Grid Reference System)は、UTM座標系及び極付近でUPS座標系をベースに決められたものです。
米軍の軍事用として使われてきたものが、航空や水路などの民生用としても使われるようになっています。
北緯84度から南緯81度までの地域では、各ゾーンのUTM座標を縦座標・横座標の100km毎の区画に分割し、その区画をアルファベットのグリッド番号で表現するとともに、それらグリッド内の位置については、UTM座標値の単位以下の座標値(整数値)で表現します。

2つのUTMゾーンをまたがる領域については、異なる描画色でグリッドが表示されます。
UTMグリッド
地理院地図で表記されているUTMグリッドです。
地理院地図
座標としては、上記MGRS10km/100kmと同一ですが、文字表示の際の記法が異なります。
▼ 左側がMGRSグリッド、右側がUTMグリッド

■ グリッドの間隔設定
特に指定しない場合は、「グリッドの間隔」は「自動」チェックONになっていますが、任意に変更する事も可能です。
変更する場合は、「自動」のチェックを外し、以下のようにテキストエリアに数値を入力します(△は半角スペースです)。

直角座標系
入力動作
10X:10(m),Y:10(m)でグリットを作成
10△15X:10(m),Y:15(m)でグリットを作成
ペーパー座標系
入力動作
10X:10(mm),Y:10(mm)でグリットを作成
10△15X:10(mm),Y:15(mm)でグリットを作成
経緯度座標系
60進法で入力し、度:分:秒は半角のコロン(:)で区切ります(半角のピリオド(.)でも可)。
入力動作
0:10:0X:0:10:0(度:分:秒),Y:0:10:0(度:分:秒)でグリットを作成
0:10:0△0:15:0X:0:10:0(度:分:秒),Y:0:15:0(度:分:秒)でグリットを作成

■ Pcm.iniによる設定
Pcm.iniファイルにより、グリッド線の座標値を以下のように設定できます。
[SystemEnvMgr]
A-CrossCheck=1…1のとき文字列の交差判定をして、交差する場合は描画しない
AX-Italic=0…1のときX座標をイタリック表示する
AY-Italic=0…1のときY座標をイタリック表示する
AX-Rot=1…1のときX座標値を回転表示する
AY-Rot=1…1のときY座標値を回転表示する
AX-Color=RGB(0,0,128)…X座標値の表示色を指定する
AY-Color=RGB(0,64,0)…Y座標値の表示色を指定する
AX-Height=12…X座標値の表示サイズ(ポイント数)
AY-Height=12…Y座標値の表示サイズ(ポイント数)
[SystemEnvMgr]
AX-Color=RGB(255,0,0)
AY-Color=RGB(0,0,255)

の場合
[SystemEnvMgr]
AX-Rot=1
AY-Rot=1

の場合
[SystemEnvMgr]
A-CrossCheck=1
AX-Rot=1
AY-Rot=1

の場合