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【空間統計解析】カーネル密度推定法による密度地図作成
「カーネル関数」を用いて、重みつきの(重みなしでも可)ポイントの分布から密度によって色分けされた地図(密度地図)を生成します。
実際には、密度を適当な「高さ」に換算した地形モデル(標高メッシュデータ)に変換します。
メッシュデータは新規に生成されたレイヤーの「メッシュ」として登録されます。
■ 設定方法
  1. 以下のようなプロジェクトがあるとします。

    ポイントの属性として以下のようなフィールドが設定されています。

  2. [ツール]-[空間統計解析]-[カーネル密度推定法による密度地図生成]を実行すると、[ポイント属性からの密度地図作成(カーネル密度推定)]ダイアログボックスが表示されます。
    参照フィールド
    ポイントの内部属性フィールドから、対象となるフィールドを指定します。
    フィールドに設定されている値は重みとして扱われますので、通常は「整数型」のフィールドを指定します。
    作成するメッシュ数
    現在のレイヤーの領域を指定した数または、距離で分割してメッシュデータを作成します。
    分割数と距離は連動していますので、どちらか片側の値を設定して下さい。
    バンド幅(検索半径)
    メッシュの中心から指定したバンド幅(半径)の円を描き、その領域に含まれるポイントを検索します。
    「カーネル関数」
    バンド幅(半径)からできる、「カーネル」の形は、指定した関数により異なります。
    関数「カーネル」の形
    4次関数(Quartic)球状
    リニア関数(triangler)円錐
    標準分布関数釣鐘型
    フラット(Uniform)円柱

  3. ダイアログの<OK>ボタンを押すと、レイヤー(参照するレイヤー名称+(カーネル密度))が作成され、引き続き[3変数カラー設定]ダイアログボックスが表示されます。
    値の範囲に応じてフィルタを選択し、カラーの設定を行います。

  4. 着色されたメッシュデータが表示されます。

  5. 重み(「参照フィールド」)を設定しなくても密度地図を作成できます。
    「重み」を与える事で、メッシュ描画の結果が異なります。
    ▼「重み」なし(ポイントの密度のみでメッシュ描画)の場合
    ▼「重み」ありの場合