【ネットワーク解析】広域ネットワーク検索
[ツール]-[広域ネットワーク検索]以下のメニューは、[プロジェクトエキスパート]-[広域ベクター]パネルに「@NetRoute@」の名前のスロットがあれば、ここに登録されているレイヤーのアークをネットワークとして、検索に必要なレイヤのみ読み出してルート解析を行います。
※ペーパー座標系のプロジェクトでは使用できませんのでご注意下さい。
- ■ 注意点
- 広域ベクターとして描画や表示をするには、その性格上、データの存在範囲と図郭が一致する(図郭がデータ範囲を完全包含する)必要があります(「広域ベクター」としての表示の高速性のため、図郭を見て、その内部のデータを描画、あるいは広域ベクター解析の範囲としているため)。
※以下のようなレイヤーを広域ベクターレイヤーとする場合、広域ベクターレイヤーの図郭(=青枠)がベクターの存在範囲(=緑枠)よりも小さいので、レイヤー図郭を変更しなくてはいけません。

図郭サイズを変更するには、以下いずれかを実行して下さい。
- 広域ベクターではなく、通常のレイヤーと同様にプロジェクトレイヤーとして読み込んでから、[編集]-[レイヤー]-[図郭をデータ領域に変更]を実行する。
- [プロジェクトエキスパート]-[広域ベクター]パネルの<スロットの特性>ボタンから表示される「広域ベクタースロット特性」ダイアログボックスで、「ベクターファイルをリフレッシュする」の<実行>ボタンをクリックします。
これにより、1.の[図郭をデータ領域に変更]と同じ処理を行い、既存のNAVファイルに上書きします。
- ■ 設定方法
- 対象となる広域ベクターの設定方法は2通りあります。
- 広域ベクタースロットの名称を「@NetRoute@」とします。
- [プロジェクトエキスパート]-[キーリスト]パネルで
- キー = NetRouteWvec
- 値 = 広域ベクタースロット名
を登録します。
以下のように対象となるネットワークが「道路ネットワーク」という名前のスロットであれば、
- キー = NetRouteWvec
- 値 = 道路ネットワーク
と指定します。

※[キーリスト]パネル指定があればこちらが優先されます。
- ■ 最短ルート検索
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- メニューを実行すると、[広域最短ルート検索]ダイアログボックスが表示されます。
検索したい二点を指定すると、ダイアログボックスの「結果」に距離が表示されます。
- 引き続き、複数点指定する事ができます。
処理を終了する場合は、ESCキーをクリックして下さい。
すると[検索リスト]ダイアログボックスに計測地点の座標と地点間の最短経路などが一覧表示されます。
この結果は図形データ、あるいはテキストやCSVとして保存する事ができます。

- ■ 巡回ルート検索
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- メニューを実行すると、[広域巡回ルート検索]ダイアログボックスが表示されます。
「起点」と「終点」の指定は内部IDを入力しますが、内部IDが分からない場合は、テキストエリアの右の青い三角ボタンをクリックして下さい。
一旦ダイアログが消え、クロスカーソルになりますので、それぞれのポイントをクリックすると、自動的に内部IDが入ります。
- <OK>ボタンを押すと実行されます。
処理を終了する場合は、ESCキーをクリックして下さい。
すると[検索リスト]ダイアログボックスに計測地点の座標と地点間の最短経路などが一覧表示されます。
この結果は図形データ、あるいはテキストやCSVとして保存する事ができます。

- ■ 指定距離内到達点検索(1)
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- メニューを実行すると、[距離指定内での到達点ルート検索]ダイアログボックスが表示されます。
基点からの追跡距離と最大リスト件数、また検索対象となるポイントがあるレイヤを設定して下さい。
- 図上で開始地点をクリックすると、検索が実行されます。
処理を終了する場合は、ESCキーをクリックして下さい。
すると[検索リスト]ダイアログボックスに計測地点の座標と地点間の最短経路などが一覧表示されます。
この結果はテキストやCSVとして保存する事ができます。

- ■ 指定距離内到達点検索(2) 対象が広域ベクターの場合
- 到達点レイヤーが広域ベクターのスロットに登録されている場合も、(1)と同様に検索が行えます。
- 以下のプロジェクトがあるとします。

広域ネットワークとして「道路ネットワーク」という名称のスロットを利用します。
- キー = NetRouteWvec
- 値 = 道路ネットワーク
と設定します。

また、検索対象となる到達点ポイントのあるレイヤーも広域ベクター「平成19年度」というスロットにあるとします。
- メニューを実行すると、[距離指定内での到達点ルート検索]ダイアログボックスが表示されます。
基点からの追跡距離と最大リスト件数の指定は(1)と同じですが、ここでは[広域ベクターを対象とする]チェックをONにして、スロットを選択します。
- 図上で開始地点をクリックすると、検索が実行されます。
処理を終了する場合は、ESCキーをクリックして下さい。
[検索リスト]ダイアログボックスに計測地点の座標と地点間の最短経路などが一覧表示されます。
この結果はテキストやCSVとして保存する事ができます。

- ■ 補足
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- [ツール]-[広域ネットワーク]以下の実行により表示される検索マーカー(黄色いバルーン)や強調ルート(薄いピンク表示)をクリアする場合は、[ツール]-[広域ネットワーク検索]-[検索マーカー・強調ルートのクリアー]メニューを実行して下さい。
- 他のネットワーク解析メニューと同様、通行不能のアークやノード、また、アークの方向(一方通行の道路等)を解析のオプションとして指定する事もできます。
「距離の換算」や「選択アークを通過不能とする」オプションの使い方は、 【ネットワーク解析】2点間最短経路 を参照して下さい。
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