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【編集作図】レイヤー間自動接合
■ レイヤー間自動接合とは
[編集]-[編集]-[編集作図]-[レイヤー間自動接合]は、前景レイヤーのノードに対し、指定した参照レイヤーの「しきい値」内のノードやアーク上の点に接合するように、自動的な移動処理を行います(ノードの座標を更新します)。
指定によっては、背景レイヤーのノードについても同様の処理を一括で行う事ができます。
隣接する図面の境界で、本来は繋がるべきアーク同士がずれている場合の補正等に効果があります。

例えば次図のように、隣接する「A」レイヤーと「B」レイヤーのアークが境界線において本来は繋がるべきであるのにずれている場合、[編集]-[編集作図]-[レイヤー間自動接合]を実行して、指定した「しきい値」内のノード間を接合する事ができます。
この処理では、前景レイヤー(ここでは「A」レイヤー)のノードを参照レイヤー(ここでは「B」レイヤー)のノードに移動します。

■ 「結合方法」による接合例([レイヤー間自動接合]ダイアログボックス)
端点間に限定
接合処理を前景レイヤーの端点ノードと参照レイヤーの端点ノード間に限定します。

ノード間に限定
接合処理を前景レイヤーのノード(端点・結合点)と参照レイヤーのノード(端点・結合点)間に限定します。

限定なし
前景レイヤーのノード(端点・結合点)と、参照レイヤーのノード(端点・結合点)またはアーク上へ接合します。

[選択アーク上へのみ限定]チェックボックス
ノード間で接合する場合には、当チェックボックスのON/OFFは関係ありません。
ONの場合
アーク上に接合点が発生する場合、対象を選択状態のアークに限定します。
OFFの場合
アーク上に接合点が発生する場合、すべてのアークを対象にします。

[方向性を考慮]チェックボックス
端点ノード間の接合および、端点ノードがアーク上の点に接合する場合に有効です(結合ノードの場合は影響を受けません)。
ONの場合
端点ノード間で接合する場合、それらの元の線分間が、直線に近いものが優先されます。
端点ノードからアーク上の点に接合する場合、最短距離のものではなく、元の線分の延長線上に接合点を発生させる組み合わせを優先します。
OFFの場合
方向性は考慮せず、近いものを接合します。
[延伸方向へのみ接続]チェックボックス
ONの場合
元の線分の延伸方向にも接合点を発生します。
OFFの場合
延伸方向は考慮しません。

■ 「対象」による接合例([レイヤー間自動接合]ダイアログボックス)
(1) [選択されているノードに限定]チェックボックス
※前景レイヤーに選択状態のノードが存在しない場合、利用できません(チェックボックスは使用不可)。
※前景レイヤーに選択状態のノードが存在する場合、結合の種類が[限定なし]でも利用できます(チェックボックスは使用可)。
ONの場合
前景レイヤーの選択状態のノードが処理対象となります。
OFFの場合
前景レイヤーのすべてのノードが処理対象となります。

1-1. [選択されているノード間に限定]チェックボックス
※参照レイヤーに選択状態のノードが存在しない場合や、結合の種類が[限定なし]の場合、利用できません(チェックボックスは隠されます)。
ONの場合
前景レイヤーと参照レイヤーの選択状態のノード間を処理対象とします。
OFFの場合
前景レイヤーの選択状態のノードで、参照レイヤーの全てのノードを処理対象とします。

(2) [端点ノードからの接続に限定]チェックボックス
ONの場合
前景レイヤーの端点ノードのみを処理対象とします。
OFFの場合
前景レイヤーの全てのノードを処理対象とします。

(3) [領域を指定する]チェックボックス
ONの場合
マウス操作で指定された領域内の前景レイヤーのノードを処理対象とします。
OFFの場合
処理対象の領域指定を行いません。

■ [同時に、処理するレイヤー]チェックボックス
ONの場合
リストされている背景レイヤーの選択したものに対して、同時に自動接合の処理を行います。
OFFの場合
背景レイヤーに対し、同時に自動接合処理を行いません。