ECW(Enhanced Compressed Wavelet)フォーマット
ECWフォーマットは高品質・高解像度を保持した状態で画像データを高圧縮し、画像の復元を限りなく忠実な形で再現できます。
圧縮率は対JPEG比で約1/2〜1/6の容量です。
広域イメージなどで、衛星・航空写真のような容量が大きいイメージデータを使用する場合に有効なフォーマットです。
[システム]リボン-[広域イメージ]-[広域イメージツール]の処理にも、保存ファイル形式に"ECW"が追加されました(※ECWは24ビットカラーのみ、それ以外では失敗します)。
広域イメージツール
- ■ 準備
- 32ビット版PC-MAPPINGでECWフォーマットファイルを利用(表示・変換)する場合、以下のDLLファイル群が必要となります。
通常はPC-MAPPINGインストール時にセットされますが、何らかの原因でこれらのファイルが欠損した場合は、以下の手順で必要なDLLをコピーして下さい。
- Pcm8.zipをダウンロードします。
- ダウンロードしたPcm8.zipを解凍し、
- NCScnet
- NCSEcw.dll
- NCSEcwC.dll
- NCSUtil.dll
- PcmEcw.dll
をpcm.exeのあるフォルダーにコピーして下さい。
- それでも利用できない場合は、ecwredist.zipをダウンロードします。
- ダウンロードしたecwredist.zipを解凍し、
- NCScnet
- NCSEcw.dll
- NCSEcwC.dll
- NCSUtil.dll
- msvcp71.dll
- msvcr71.dll
- msvcrt.dll
をpcm.exeのあるフォルダーにコピーして下さい。
64ビット版PC-MAPPINGでは、表示のみになります(変換を行うことはできません)が、同様にDLLファイル群が必要となります。
- ecw7redist.zipをダウンロードします。
- ダウンロードしたecw7redist.zipを解凍し、
をpcm.exeのあるフォルダーにコピーして下さい。
- ■ 設定方法
- [広域イメージツール]を利用して、広域イメージに登録されているイメージデータをECWフォーマットに一括変換します。
- 広域イメージが登録されているプロジェクトを開きます。

現在のプロジェクトにはNAI形式のイメージが16面登録されています。
- [ファイル]-[システムツール]-[広域イメージツール]を実行します。

[広域イメージツール]ダイアログボックスで、
- 変換処理:ファイル形式の変換のみ
- 保存するファイルタイプ:ECWファイル形式に保存
と設定し、<OK>ボタンで処理を実行します。
- [プロジェクトエキスパート]-[広域イメージ]を開きます。
変換後のイメージがECW形式のファイルで保存されているのが確認できます。

- エクスプローラーで変換後のデータサイズを確認すると、変換前のデータよりサイズが小さくなっている事が解ります。

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