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レイアウトビューの利用方法D [アンカータグで実行する]
レイアウトビューでのHTML構文で、<a href="***">の***部分において(通常はhttp:で始まるところ)、
  • cmd:で始められた場合、後続の文字列をPC-MAPPINGへのコマンドとして処理します。
    →「■ 使用例(1)」「■ 使用例(2)」参照
  • rel:で始められた場合、後続の文字列をPC-MAPPINGへのリレーション文字列として処理します。
    →「■ 使用例(1)」「■ 使用例(2)」参照
  • layoutview:で始められた場合、指定のHTML(テンプレート)ファイルを通常のレイアウトビュー起動時と同じ処理で(各種プレースフォルダーを書き換えて)一時的なHTMLを作成して、それを表示します。
    また、layoutviewNew:で始められた場合、上記処理されたHTMLを新しいレイアウトビューを開いて表示します。
    →「■ 使用例(3)」参照
  • layoutviewM:で始められた場合、ポリゴンマルチレイヤー属性照会から、指定のHTML(テンプレート)ファイルを通常のレイアウトビュー起動時と同じ処理で(各種プレースフォルダを書き換えて)一時的なHTMLを作成して、それを表示します。
    →「■ 使用例(5)」参照
  • com:で始められた場合、以降を内部コマンドとして処理します。
    →「■ 使用例(4)」参照

■ 使用例(1)
以下のプロジェクトでは、ポリゴンの属性照会を行なうとレイアウトビューが開き、属性内容を表示しています。

このレイアウトビューでは以下のようなコマンド・リレーションをアンカータグ内に設定しています。
  • 人口を表示→<a href="cmd:ActivateLayer 総合">---@
  • ランク塗り分けを表示→<a href="cmd:ActivateLayer 13108">---A
  • 描画パラメーターを開く→<a href="cmd:Openpal 統計データ">---B
  • XLSファイルを開く→<a href="rel:'@{一覧}'">---C
※コマンドについてはヘルプを御覧下さい。
※複雑なパス名など、""(ダブルクオーテーション)でくくる必要のある文字列に関して""を使用するとHTMLの文法上のエラーとなるので、''(シングルクオート)で記述して下さい。

■ 実行例(1)
@とAでは、コマンド「ActivateLayer△レイヤー名」を実行します。

▼@をクリック:「総合」レイヤーを前景レイヤーに切り替えます。

▼Aをクリック:「13108」レイヤーを前景レイヤーに切り替えます。

Bでは、コマンド「Openpal△パラメーター名」を実行します。

▼Bをクリック:描画パラメーター「統計データ」をウィンドウ表示します。

Cでは、「rel:」以下のファイルをリレーション表示します。

▼Cをクリック:ポリゴンの内部属性「一覧」フィールド(スタイルは文字型、エクセルファイル名)に入力されているファイルをリレーション表示します。

■ 使用例(2)
以下のプロジェクトでは、ポイントの属性照会を行なうとレイアウトビューが開き、属性内容を表示しています。

このレイアウトビューでは以下のようなコマンドをアンカータグ内に設定しています。
  • @{種別}店舗のみ表示→<a href="cmd:SelAttrPt <種別> == @{種別};HideUnSel">
※コマンドについてはヘルプを御覧下さい。

■ 実行例(2)
属性照会をレイアウトビューで開きます。

アンカーテキスト「@{種別}店舗のみ表示」は「@{種別}」の部分が置き換え表示され、「セブンイレブン店舗のみ表示」になっています。
また、実行するコマンドは、以下のようになります。

  • SelAttrPt <種別> == @{種別}
    …コマンド「SelAttrPt」
    =ポイントの属性選択「種別」フィールドに現在属性照会中のデータ値、つまり「セブンイレブン」であるものを選択状態にする。
  • HideUnSel
    …コマンド「HideUnSel」
    =選択ベクタのみ表示。

上の状態でリンクをクリックすると、2つのコマンドが実行され、以下のように表示されます。

また、別のポイントを照会すると、@{種別}の表示が変わっているのが分かります。

上の状態でリンクをクリックすると、同様に2つのコマンドが実行され、以下のように表示されます。

■ 使用例(3)
以下のプロジェクトでは、ポイントの属性照会を行なうとレイアウトビューが開き、属性内容を表示しています。

このレイアウトビュー(shop.html)では以下のようなコマンドをアンカータグ内に設定しています。
  • 店舗詳細表示→<a href="layoutview:shop2.html">
▼「shop2.html」

※<a href="layoutview:****">では、指定のHTML(テンプレート)ファイルを通常のレイアウトビュー起動時と同じ処理で(各種プレースフォルダを書き換えて)一時的なHTMLを作成して、それを表示します。
また、<a href="layoutviewNew:****">では、上記処理されたHTMLを新しいレイアウトビューを開いて表示します。

■ 実行例(3)
属性照会をレイアウトビューで開きます。
キーリストで定義されたレイアウトビュー「店舗情報1」(shop.html)が開きます。
このレイアウトビュー内のアンカーテキスト「店舗詳細表示」から別のHTMLファイルを開くよう指定されていますので、以下のようになります。

アンカーテキスト「店舗詳細表示」をクリックします。

ここでは「layoutview:shop2.html」、つまり同じレイアウトビュー内で「shop2.html」を開くよう設定されていますので、表示されるファイルだけが別になります(「layoutviewNew:shop2.html」にすれば、別ウィンドウで「shop2.html」が開かれます)。

また、この時、
<a href="layoutviewNew:shop2.html 0 0 300 600">店舗詳細表示</A>
など、レイアウトビューウィンドウ左上表示位置、ウィンドウサイズの指定等を行なう事ができます。

■ 使用例(4)
以下のプロジェクトでは、ポイントの属性照会を行なうとレイアウトビューが開き、属性内容を表示しています。
また、[レイヤエキスパート]-[キーリスト]パネルで、レイアウトビューのツールバーを<ロックピン>以外は全て非表示に設定しています。

このレイアウトビューでは以下のようなコマンドをアンカータグ内に設定しています。
  • ピンで固定→<a href="com:1,0">ON</a> / <a href="com:1,1">OFF</a>
  • ページ設定→<a href="com:6">ページ設定</a>
※<a href="com:n,m">では、"com:"以降に以下のように記述する事で、レイアウトビューウィンドウ内のボタンによる操作と同様に行なえます。
  • n=1,m=0…ロックピンON
  • n=1,m=1…ロックピンOFF
  • n=2…印刷設定して印刷
  • n=3…印刷
  • n=4…印刷プレビュー
  • n=5…ファイル名を指定して保存
  • n=6…ページ設定

■ 実行例(4)
属性照会をレイアウトビューで開きます。
キーリストで定義されたレイアウトビュー「周辺表示」が開きます。
「ON」をクリックすると、<a href="com:1,0">が実行され、<ロックピン>ボタンがONになります。
「OFF」をクリックすると、<a href="com:1,1">が実行され、<ロックピン>ボタンがOFFになります。

■ 使用例(5)
以下のプロジェクトでは、ポリゴンマルチレイヤー属性照会を行なうとレイアウトビューが開き、属性内容を表示しています。
ポリゴンマルチレイヤーの場合、レイヤ数や項目が多い場合2つ以上のレイアウトビューに分けて表示する場合があります。
その際、ポリゴンマルチ照会のクリックした地点の情報を保持したまま、複数のレイアウトビューを展開する事が可能です。

ポリゴンマルチ照会時におけるレイアウトビューの記述については、レイアウトビューの利用方法F [ポリゴンマルチレイヤ] を参照して下さい。
このレイアウトビュー(polinq_multi.html)では以下のようなコマンドをアンカータグ内に設定しています。
  • <a href="layoutviewM:polinq_multi_2.html">ベースマップレイヤー</A>
このレイアウトビュー(polinq_multi.html)では以下のようなコマンドをアンカータグ内に設定しています。
  • <a href="layoutviewM:polinq_multi.html">土地条件/用途区域レイヤー</A>

■ 実行例(5)
ポリゴンマルチレイヤー属性照会をレイアウトビューで開きます。
キーリストで定義されたレイアウトビュー「マルチポリゴン照会1」が開きます。

<a href="layoutviewM:polinq_multi_2.html">ベースマップレイヤー</A>をクリックすると、「マルチポリゴン照会2」が開きます。
また、「polinq_multi_2.html」内に記述した<a href="layoutviewM:polinq_multi.html">土地条件/用途区域レイヤー</A>をクリックすると、「マルチポリゴン照会1」に戻る事ができます。