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スクリプトによるベクター属性出力
PC-MAPPINGにはレイアウトビュー機能があり、ベクターやレコードの属性をHTML形式でデザインしたウィンドウに表示、印刷等を行う事ができます。
レイアウトビューの利用方法@
また、外部アプリケーションとの連携も可能であり、ベクターやレコードの属性をMicrosoft Access(以下、Access)のフォームやレポートに表示、印刷等を行う事ができます。しかし、HTMLタグやAutomationプログラミングの知識がなく、難しく感じている方もいるのではないでしょうか?
Microsoft Excel(以下、Excel)であれば、日常使用されている方も多いと思います。
ここでは、スナップしたポリゴンの内部属性をExcelファイル(*.xlsx)の指定セルにコピーします。
■ サンプル
サンプル[script1.zip(約190KB)]をダウンロードする
地番図.pcm:サンプルプロジェクト
地番図.xlsx:Excelファイル
*.jpg:画像ファイル
ExcelReport.js:サンプルJScript
ExcelReport.vbs:サンプルVBScript

■ 準備
JScriptの場合「ExcelReport.js」、VBScriptの場合「ExcelReport.vbs」を記述します。
ここでは、「ExcelReport.js」を例に記述します。

  1. 本スクリプトはパソコンにExcelがインストールされていなければ動作しません。ご注意下さい。

  2. ダウンロードしたファイルを解凍します(ここでは「C:\sample\script1」とします)。

  3. PC-MAPPINGを起動し、解凍したプロジェクトファイル「地番図.pcm」を開きます。

  4. [プロジェクト]-[プロジェクト設定]-[プロジェクト]を実行し、[スクリプト]パネルを表示します。

  5. <読込>ボタンを押し、「ExcelReport.js」ファイルを開きます。
    ここにスクリプトが記述されます。

    JScriptの場合、
    function ExcelReport()
    VBScriptの場合、
    Sub ExcelReport_OnLoad()
    は、「ExcelReport」コマンドとしてスクリプトを実行できる事を示します(記述内容につきましては、スクリプト内コメント(緑文字)をご覧下さい)。

  6. 「画地」レイヤーのレイヤーエキスパートを表示し、[キーリスト]パネルを開きます。
    ここには、ポリゴン内部属性のフィールドタイトルをキーに、その属性をExcelのどのセル表示するのかを値に入力しています。

  7. 解凍したExcelファイル「地番図.xlsx」を開きます。
    例えば、ポリゴン内部属性の「大字」フィールドの属性はExcelの"C3"セルにコピーされます。
    ポリゴン内部属性の「写真」フィールドの属性はExcelの"C9"セルにコピーされます。
    さらに「写真」フィールドの「リレーション」チェックボックスがONなので、属性ではなく、そのパスの写真を貼り付けます。

  8. Excelを終了します。

■ 実行
  1. コマンドラインバーを表示します。
    表示されていない場合、[ワークスペース]-[コマンドバー]-[コマンドラインバー]を実行します。

  2. コマンドラインバーに「ExcelReport」と記述し、Enterキーを押します。
    なお、全角、半角、大文字、小文字を認識しますので入力時は注意して下さい。

  3. マウス入力待ちの状態になりますので、「なでしこ大学」ポリゴンをスナップします。

  4. すると、Excelが起動し、「地番図.xlsx」が表示され、セルに属性が入力されます。