ユニオン構造
PC-MAPPINGでは同一の属性キーを持つ要素同士や、任意の選択された要素群をまとめて「ユニオン」と呼ぶグループとして管理する事ができます。
ユニオン単位での選択や、描画時の代表属性表示(表示モード、レイヤー表示モード)をサポートします。
- ■ ユニオン生成
- ユニオンを生成するには、選択された要素からユニオンを生成する、または、同一属性を持つ要素からユニオンを生成する方法があります。
- 選択ユニオン生成
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- ユニオン構造にするベクター要素を選択状態にします。
※ユニオンを生成できるのは、同一のベクター要素のみです。アークとノードの様にベクター要素が異なるユニオンの生成はサポートしていません。
- [編集]-[ユニオン]-[選択ユニオン生成]-[選択アークからユニオン生成]を実行します。
- 属性によるユニオン生成
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- [編集]-[ユニオン]-[属性によるユニオン生成]を選択します。
- [属性別によるユニオン生成]ダイアログボックスが表示されますので、ユニオンを生成するベクター要素と、キーとなる同一特性を持つフィールドを指定します(例えば、[道路ネットワーク]レイヤーのアークで、名称が同一のアークをユニオン生成する場合は、以下の設定となります)。
- 画面上でアークの属性を表示させておくと、ユニオンが生成されたかどうかを確認できます。
表示設定として、
[プロジェクトエキスパート]-[表示モード]パネルの[その他]-[ユニオン代表表示]と、

[レイヤーエキスパート]で、属性を表示するベクター要素の[ユニオン代表表示]のチェックをONにしておきます。

▼ ユニオン生成前:名称が同一であっても1アーク毎に属性が表示されています。

▼ ユニオン生成後:名称が同一のアークの属性はまとめられ、ユニオン代表として表示されます。

- ■ 属性照会時のユニオン強調
- 生成されたユニオンでは、その構成要素の1つを選択すると、ユニオンの構成メンバー全てが選択状態となります。
また、属性照会時に所属するユニオンの構成メンバー全てを強調表示する機能があります。
- ユニオン生成されているベクター要素の属性照会を行います。
ユニオンを構成する1つのアークが選択状態となります。
- [属性照会]ダイアログボックスの<ユニオン強調>ボタンをクリックすると、ユニオンを構成する全てのアークが選択状態となります。
<ユニオン強調>ボタンのON/OFFは、次回の[属性照会]時に引き継がれます。
pcm.iniファイルで制御する事も可能です。
Pcm.iniファイル@ 「■ ユニオン強調チェック」

▼ <ユニオン強調>ボタンONの状態

- ■ パイロット要素の選定・解除
- ユニオンの属性表示においては、代表属性を表示する要素を任意に選定する事も可能です。
PC-MAPPINGでは、ユニオンの代表とする要素の事を「パイロット」と呼びます。
- [ユニオン]-[パイロット要素の選定・解除]で、パイロット要素を指定します。
- コマンドが実行されると、カーソルが十字カーソルに変わりますので、パイロットに選定するベクター要素をクリックします。
- パイロットに選定したアークに代表属性が移動します。

【パイロット要素の自動選定】
- ポリゴンの場合:[編集]-[ユニオン]-]-[パイロット要素の選定・解除]-[最大面積ポリゴンをパイロットに]メニューでユニオンを構成するポリゴンのうち面積が最大のポリゴンをパイロットにする事ができます。
- アークの場合:[編集]-[ユニオン]-]-[パイロット要素の選定・解除]-[最大長アークをパイロットに]メニューでユニオンを構成するアークのうち延長が最長のアークをパイロットにする事ができます。
- パイロット要素の解除は、[ユニオン]-[パイロット要素の選定・解除]を選択し、現在パイロットに選定されているベクター要素をマウスの右ボタンでクリックして下さい。
[パイロット要素の解除]が行われ、ユニオンのいずれかのアークに代表属性が移動します。
- ■ ユニオン単位でのセル編集
- データベース:[編集]-[ユニオン単位でのセル編集]がONの場合、属性ウィンドウでセル値を編集する際、ユニオンがあれば、ユニオン全メンバーにセットされます。
このモードはファイル保存されるので、保存後は、次回も自動でセットされます。
- 「河川コード」でユニオン構成されているベクター内部属性ウィンドウがあります。
- ユニオン構成内の1レコードに値を入力ます。
ここでは「レコードID:824」に「河川名:牧川」と入力します。
▼ 「ユニオン単位でのセル編集」:OFFの場合

▼ 「ユニオン単位でのセル編集」:ONの場合
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