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レイヤ解像度について
PC-MAPPINGで使用する「解像度」には画像を正規化する時の解像度と、レイヤを新規に作成する時の解像度の二種類があります。
ここではレイヤを新規に作成する時の解像度について、説明します。
■ レイヤ解像度を設定する
直角座標系の場合
ベクタレイヤで扱う最小単位を実距離のm単位で設定します。
経緯度座標系の場合
東西・南北、それぞれの図郭を論理的に何ピクセルで表現するかを設定します。
ペーパー座標系の場合
ベクタレイヤ上の最小単位を何mmにするか、1mmあたり何ピクセル、1インチ(25.4mm)あたり何ピクセルにするかを設定します。

mm、dpm、dpiの各テキストボックスの値は連動します。
ただし、内部的にはdpm(1mmあたり何ピクセルという単位)で保存されますので、割り切れない少数桁は丸められる場合があります。

■ 例(1) 縮尺1/2500、紙面サイズ800×600(mm)、実長サイズ2000×1500(m)のレイヤを作成する
直角座標系の場合
1/2500の図面であれば、解像度は通常は0.01(m)程度で良いでしょう。0.01(m)の設定だと、0.01m(10mm)に対して1ピクセルの大きさのレイヤ図郭になります。
※ 縮尺1/500の場合は0.001(m)くらいが適当です。
例では、解像度を0.01(m)とします。

「論理図郭(m)」には平面直角座標値を入力します。
このとき(座標設定画面を開いているとき)、図郭の論理ピクセルサイズをPC-MAPPING画面下部のステータスバーで確認できます。

論理ピクセルサイズ(ピクセル)=実長サイズ(m)/解像度(m)

この式に実際の値を当てはめると、次のようになります。
論理ピクセルサイズX:200000(ピクセル)=2000(m)/0.01(m)
Y:150000(ピクセル)=1500(m)/0.01(m)
このレイヤ上では設定は1ピクセルあたり10mm(0.01m)の作画(点を置く、クリックする等)精度を持つ事が分かります。
dpm(dots Per mm)で考えると、1ピクセルあたり10mmですので、0.1dpmとも表現できます。
レイヤ解像度をもっと大きな値にすると、その値より細かい位置への作図ができなくなり、もっと小さな値にすると、更に細かい位置への作図が可能になります。

ペーパー座標系の場合
レイヤ解像度を0.004(mm)と設定すると、紙面サイズ上0.004mmに対して1ピクセルの大きさの図郭になります。

紙面サイズが800×600(mm)の場合、図郭の論理ピクセルサイズは次のようになります。

論理ピクセルサイズ(ピクセル)=紙面サイズ(mm)/解像度(mm)

この式に実際の値を当てはめると、次のようになります。
論理ピクセルサイズX:200000(ピクセル)=800(mm)/0.004(mm)
Y:150000(ピクセル)=600(mm)/0.004(mm)
紙面上サイズでは1ピクセル0.004mmの作画精度を持ち、1/2500図上の1/1スケール(実スケール)では10mmの精度になります。
dpm(dots Per mm)で考えると、1ピクセルあたり10mmですので、0.1dpmとも表現できます。
レイヤ解像度をもっと大きな値にすると、その値より細かい位置への作図ができなくなり、もっと小さな値にすると、更に細かい位置への作図が可能になります。

■ 例(2) 異なる解像度のレイヤに360角形相当の円を描く
▼ レイヤ解像度100mm

▼ レイヤ解像度0.001mm

レイヤ解像度によって作画精度が異なってくるため、扱う図面の性格・精度から、適当な解像度を考えて設定して下さい。