【レイヤー描画設定】ポイント描画設定
Ver.7で新設された「レイヤー描画設定機能」では、カラー型や実数型の属性フィールドを組み合わせて描画を行います。
ポイント描画設定の場合、一つの専用設定ダイアログから、「パターン種別」・「サイズ」・「カラー」について、それぞれ指定したキーフィールドの値に応じた描画設定を一括で行う事ができます。
- ■ サンプル
- サンプルプロジェクト[param20.zip(約60KB)]をダウンロードする
| アーク描画設定.pcm | :サンプルプロジェクト |
- ■ 操作方法
-
- 次のような『地価公示点』ポイントがあるとします。
属性テーブルには、次のフィールドがあります。
フィールド名 | スタイル | |
ID | 整数型 | ポイントのID |
公示価格 | 整数型 | |
地積 | 整数型 | |
駅からの距離 | 整数型 | |
法規制 | 文字型 | |
建ぺい率 | 整数型 | |
容積率 | 整数型 | |
公示価格001 | 整数型 | 「公示価格」を1000で割った値 |
地積Rank | 整数型 | 「地積」を6段階でランク化した値 |
駅からの距離Rank | 整数型 | 「駅からの距離」を6段階でランク化した値
(「駅からの距離」の値が小さい方は細かく、大きい方は粗く分類) |
▼「公示価格001」を主描画、参照描画パラメーターセット「PointA」で描画してあります。
▼属性テーブル(ポイント内部属性)
- [設定]-[レイヤー描画設定]を実行します。
[レイヤー描画設定]ダイアログボックスが表示されます。
- <ポイント描画設定>ボタンを押して、[3変数カラーパターン]ダイアログボックスを開きます。
[3変数カラーパターン]ダイアログでは、ポイント描画の「パターン種別」・「サイズ」・「色」を同時に設定する事ができます。
- 設定が終了したら、<OK>ボタンで[3変数カラーパターン] ダイアログボックスを閉じ、<閉じる>ボタンで[描画設定]ダイアログボックスを閉じます。
- [3変数カラーパターン]ダイアログボックスで設定した内容を反映して、ポイントが描画されます。
- いくつかの例を実行してみます。
- ■ 例(1):「パターン種別」+「サイズ(連続変数処理)」で描画
-
- 「公示価格001」でパターン種別を、「駅からの距離」でサイズを指定して描画する場合、次のように設定します。
- [パターン種別キーフィールド]
- 公示価格001:ポイント描画パターンのキーとなるフィールドを指定します。
主描画のフィールドになります。
- [描画パラメーター]
- PointA:参照する描画パラメーターセットを指定します。
- [サイズキーフィールド]
- 駅からの距離:描画パターン・サイズのキーとなるフィールドを指定します。
- [処理]
- 「連続変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- [最小サイズ(mm)]〜[最大サイズ(mm)]
- 2〜7:実際に描画するサイズの大きさ(mm)を指定します。
- [カラーキーフィールド]
- 使用しない
- 次のように、「公示価格001」のパターン種別が、「駅からの距離」の値を反映したサイズで描画されます。
「パターン種別」の[パターン種別キーフィールド]で指定したフィールドが主描画のフィールドに、[描画パラメーター]が「参照する描画パラメーターセット」に設定されます。
また、新たに「@RenderSize@」(実数型)が作成されて従描画のフィールドに設定されます(<表示設定>欄の「点位置」のチェックOFF、「シンボル」のチェックONとしておきます)。
- 【自動生成される描画用キー】
- ポイントの内部属性には
が新設され、「サイズキーフィールド」で設定したフィールド(ここでは、「駅からの距離」)の値を元にサイズの値が決められています。
- ■ 例(2):「パターン種別」+「サイズ(連続変数処理)」+「色(離散変数処理)」で描画
- 「容積率」でパターン種別を、「公示価格」でサイズを、「法規制」でカラーを設定して描画します。
今、「容積率」の値には、80、100、150、200、300の5種類があります。描画パラメーターセット「PointD」は次のようになっています。
- [3変数カラーパターン]ダイアログで次のように設定します。
- [パターン種別キーフィールド]
- 容積率
- [描画パラメーター]
- PointD
- [サイズキーフィールド]
- 公示価格
- [処理]
- 「連続変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- [最小サイズ(mm)]〜[最大サイズ(mm)]
- 2〜7:実際に描画するサイズの大きさ(mm)を指定します。
- [カラーキーフィールド]
- 法規制:色のキーとなるフィールドを指定します。
- [処理]
- 「離散変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- 次のように、「容積率」のパターン種別が、「公示価格」を反映したサイズで、「法規制」によって色別に描画されます。
[パターン種別キーフィールド]で指定したフィールドが主描画のフィールドに、[描画パラメーター]が「参照する描画パラメーターセット」に設定されます。
「@RenderSize@」(実数型)、「@RenderColor@」(カラー型)が従描画のフィールドに設定されます。
- 【自動生成される描画用キー】
- ポイントの内部属性には
が新設され、「カラーキーフィールド」で設定したフィールド(ここでは、「法規制」)の値を元にカラーが決められています。
例(1)で新設された「@RenderSize@」は、今回の設定による値で上書きされます。
※色の設定を利用する場合、使用する描画パラメーター(今回は「PointD」)の各パターンは、次図のようにパターン設定において、「カラーオーバーライトを適応する」のチェックがONでなければなりません。
カラーオーバーライト
- ■ 例(3):「パターン種別」+「サイズ(離散変数処理)」+「色(連続変数処理)」で描画
- 「容積率」でパターン種別を、「地積Rank」でサイズを、「駅からの距離」でカラーを設定して描画します。
- [3変数カラーパターン]ダイアログで次のように設定します。
- [パターン種別キーフィールド]
- 容積率
- [描画パラメーター]
- PointD
- [サイズキーフィールド]
- 地積Rank
- [処理]
- 「離散変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- [カラーキーフィールド]
- 駅からの距離
- [処理]
- 「連続変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- 次のように、「容積率」のパターン種別が、「地積Rank」を反映したサイズで、「駅からの距離」によって色別に描画されます。
例(1)(2)で新設された「@RenderSize@」「@RenderColor@」は、今回の設定による値で上書きされます。
- ■ 例(4):「パターン種別」+「サイズ(連続変数処理)」+「色(連続変数処理)」で描画
- 「容積率」でパターン種別を、「公示価格」でサイズを、「駅からの距離Rank」でカラーを設定して描画します。
- [3変数カラーパターン]ダイアログで次のように設定します。
- [パターン種別キーフィールド]
- 容積率
- [描画パラメーター]
- PointD
- [サイズキーフィールド]
- 公示価格
- [処理]
- 「連続変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- [最小サイズ(mm)]〜[最大サイズ(mm)]
- 2〜7:実際に描画するサイズの大きさ(mm)を指定します。
- [カラーキーフィールド]
- 駅からの距離Rank
- [処理]
- 「離散変数処理」を選択
※「連続変数処理」と「離散変数処理」については、「■ 補足」を参照して下さい。
- 次のように、「容積率」のパターン種別が、「公示価格」を反映したサイズで、「駅からの距離Rank」によって色別に描画されます。
例(1)(2)で新設された「@RenderSize@」「@RenderColor@」は、今回の設定による値で上書きされます。
- ■ 補足
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- 主描画と従描画
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主描画と従描画のフィールドについては、以下のヒントを参照して下さい。
主描画と従描画
- 「連続変数処理」と「離散変数処理」
- 「連続変数処理」「離散変数処理」のいずれかを選択する場合、フィールドタイプにより、選択できる処理が異なります。
- 文字型:「離散変数処理」のみ選択可能
- 整数型:「連続変数処理」と「離散変数処理」のいずれかを選択可能
- 実数型:「連続変数処理」と「離散変数処理」のいずれかを選択可能
※「離散変数処理」のリストボックスにリストされる件数はデフォルトでは240件まで。
その件数を超える場合は、「離散変数処理」は選択できませんが、リストされる上限値は変更する事ができます。
【pcm.ini】Pcm.iniファイルA「■ フィールド値のリストアップを制限する」
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