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文字列・シンボルの一括回転
指定レイヤーの各要素に対して、文字列や、ポイント(ノード)要素のシンボルを、指定した角度分反時計回りに回転して表示/描画します。
当コマンドが有効となるのは、
  • 文字列については、回転角度型フィールドの「表示」チェックがON(前景、背景いずれか)の場合、注記属性型・注記属性型Bフィールドの「表示」チェックがON(前景、背景いずれか)のもの
  • シンボルについては、回転角度型フィールドの「従描画」チェックがONの場合
という条件があります。
具体的には、「表示」・「従描画」のチェックがONの回転角度型フィールドや、「表示」チェックがONの注記属性型・注記属性型Bフィールドの[注記属性の設定]内の「回転角度」について、それらの値に指定された回転角度値を加算します。
回転角度型・注記属性型・注記属性Bについては、以下のヒントを参照して下さい。
ヒント集【フィールド型】注記属性B
ヒント集【フィールド型】注記属性型
ヒント集【フィールド型】特殊なフィールド型「■ 回転角度型」
「従描画」については、以下のヒントを参照して下さい。
ヒント集主描画と従描画
■ 操作方法
  1. 下図のように、「小田急線駅」、「調査区間」レイヤーがあり、それぞれポイントの内部属性は次のようになっているとします。

    ▼「小田急線駅」レイヤーのポイント内部属性とその設定
    • 「駅名」、「注記属性1」が表示されている
    • 「文字列回転角度」の表示チェック:ON
    • 「シンボル回転角度」の従描画チェック:ON
    ▼「調査区間」レイヤーのポイント内部属性とその設定
    • 「区間名」、「調査期間」が表示されている
    • 「文字列回転角度」の表示チェック:ON
    • 「シンボル回転角度」の従描画チェック:ON

  2. [属性]-[文字列、シンボルの一括回転]で、[文字列、シンボルの一括回転]ダイアログボックスが表示されます。
    今回は、次のように設定をして<OK>ボタンを押します。
    • [文字列の回転パラメーターフィールドを調整する]チェックボックス:ON
    • 回転角度:-15(度)
    • 同時に処理するレイヤー:「調査区間」レイヤー
    【注意】
    注記属性型、注記属性Bフィールドは、「表示」チェックがONで [注記属性の設定]内で「この注記属性の設定を無効にする」のチェックがOFFの場合に、当コマンドが有効となります。
    [処理の内容]
    [文字列の回転パラメーターフィールドを調整する]チェックボックス
    ONの場合
    「表示」ONの回転角度型フィールド、注記属性型・注記属性型Bフィールドの[注記属性の設定]内の「回転角度」を処理対象とします。
    OFFの場合
    「表示」ONの回転角度型フィールド、注記属性型・注記属性型Bフィールドの[注記属性の設定]内の「回転角度」は処理対象となりません。
    [シンボルの回転パラメーターフィールドを調整する]チェックボックス
    ONの場合
    「従描画」ONの回転角度型フィールドを処理対象とします。
    OFFの場合
    「従描画」ONの回転角度型フィールドは処理対象となりません。
    [回転角度(反時計回り)]
    処理対象の回転角度型フィールドの値に加算する角度(単位:度、反時計回り)を指定します。
    [選択された要素のみを対象とする]チェックボックス
    ONの場合
    選択状態の要素のみを処理対象とします。
    OFFの場合
    すべての要素を処理対象とします。
    同時に、処理するレイヤー
    同時に処理をする、前景以外のレイヤーをクリックで選択します。

  3. 『小田急線駅』、『調査区間』ポイントの文字列がすべて、時計回りに15度回転して表示されます。
    1. 『小田急線駅』ポイントの内部属性の「文字列回転角度」、「注記属性1」の[注記属性の設定]の回転角度は、指定した値が加算されています。

    2. 『調査区間』ポイントの内部属性の「文字列回転角度」は、指定した値が加算されています。

  4. 次に、『小田急線駅』、『調査区間』ポイントのシンボルを一括回転します。
    [属性]-[文字列、シンボルの一括回転]で、[文字列、シンボルの一括回転]ダイアログボックスを開き、次のように設定します。
    • 「シンボルの回転パラメーターフィールドを調整する」のチェック:ON
    • 回転角度:15(度)
    • 同時に処理するレイヤー:『調査区間』

  5. 『小田急線駅』、『調査区間』ポイントのシンボルがすべて、反時計回りに15度回転して描画されます。
    1. 『小田急線駅』ポイントの内部属性の「シンボル回転角度」は、指定した値が加算されています。
    2. 『調査区間』ポイントの内部属性の「シンボル回転角度」は、指定した値が加算されています。